【報告】ちょっと危ない!?フェンス巡り
■ネオキ8月例会「ちょっと危ないフェンスめぐり」
8月8日、参加者10人。
案内人は、一昨年から沖縄の米軍基地をめぐってフェンスの写真を取り続けている写真家の石川真生さんです。
石川真生ブログ:
http://blog.livedoor.jp/ishikawamao/
◆宜野湾市上大謝名◆
普天間飛行場の誘導灯がフェンス越しに見えます。
ヘリがこちらから飛ぶかどうかは、風向き次第。
待っても来ない日があれば、短時間にまとまって飛ぶ日もあるとのこと。
◆金武町伊芸◆
「流弾に注意!」の看板は、隣接するキャンプ・ハンセンのレンジ4にある米陸軍都市型訓練施設に抗議したものです。
地元の反対を受けて、日米両政府はより奥地のレンジ16に「代替施設」を完成させましたが、レンジ4の施設は海兵隊が使い続けるとのこと。
一方、近くのレンジ3には新たに陸軍用の射撃訓練施設が完成間近だといいます。
◆国頭村◆
登っていく山道の右手側はすべて米軍北部訓練場です。フェンスがあるわけではありませんが、ところどころに「USMC」(※海兵隊の意)と書かれた黄色い標柱が立っています。柱の後ろには「防」の字を○で囲んだマークがあるので、復帰後に立てられたものだとみられます。
頂上近くからは、森の中に訓練場の施設群が点在している様子が見えます。
頂上には、陸軍の電波塔がありました。
◆名護市久志◆
キャンプ・シュワブ演習場地区のゲート前。「USMC BOUNDARY」と刻まれたコンクリート製の標柱があります。復帰前のもので、本島内にはもう数本しか残っていないそうです。基地がフェンスで囲まれるまで、民間地との「境界」を示すものは、この柱だけだった時期があるようです。
◆名護市辺野古◆
キャンプ・シュワブの第一ゲート前で毎週土曜日の夕方、瀬嵩の渡具知さん一家が続けている「ピース・キャンドル」に合流しました。
最後にみんなで記念撮影☆
◆参加者の感想◆
街の中、住宅街の中、森の中、あらゆるところにフェンスが張り巡らされ、息苦しさすら感じた。
特に山の中にある基地の大きさに愕然とし、基地は戦争の訓練を行うところだ!という現実を痛感した。
生まれたときからフェンスに囲まれ、フェンスに鈍感になってしまっている若い世代こそ、この現実に目を向けて欲しいなと思った。
(女性)
・山の頂上から見た演習場の森林が、物凄く濃密で、山原の森の美しさと、その真中にある米軍施設の存在の異様さが、一番強く印象に残っています。遠くに海を望み、一面の樹木で、演習場施設が珠に瑕という風景でした。
・中部から北部の山の中まで、真生さんが、どのように綿密な取材を重ねたのかが、初めて実感できました。ひたすら凄いです。
・黄色い杭一本で、市民の立ち入りを制限出来てしまうことが、どれほどおかしなことか、皆が知るべきです。
・普天間の周囲では、別な意味でのフェンスの内外の峻別を感じました。以前、基地内に入った時に見た、自分が生活し、毎日生活している地域の光景が、フェンスを越すと、非常に遠くの、縁かないものに見えたことを思い出します。物理的距離とは違う距離が、フェンスの内外を分けているのです。
・調整、お世話さまでした。大変だったでしょう。怪我人が出ないで、遭難者も出なくて、本当に良かったです。
(男性)
基地周辺に住んでいると日常風景にフェンスが溶け込んでいる様にはもう違和感すら覚えない。
しかし今回のネオキの会に参加して、そもそも基地と民間地の境界にはコンクリート製の標柱があるだけで、フェンスは復帰後に日本政府によって張り巡らされたことを知った。
そして日本政府はフェンス沿いにある亀甲墓にも境界を示す「防衛庁」との標柱を埋め込んでいた。
・・・ありえん。じょーいありえん。と思った。
(女性)
※感想は随時追記していきます
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