2009年06月02日
【6月のネオキ】フードバンクセカンドハーベスト沖縄☆
※すみません。お名前間違えてました。正しくは「フードバンクセカンドハーベスト沖縄」さんになります。訂正してお詫びいたします。
こんにちは。ネオキの会事務局です。
6月のネオキの会は フードバンクセカンドハーベスト沖縄 代表奥平氏をお迎えして、フードバンクセカンドハーベスト沖縄の活動についてお話しを伺います。

フードバンクセカンドハーベスト沖縄
http://foodbankokinawa.ti-da.net/
フードバンクセカンドハーベストについての詳しい記事
http://allabout.co.jp/health/healthfood/closeup/CU20080404A/
■フードバンク(食料銀行)とは
ちょっとカタチや色が悪い、ラベルがはがれたりしてしまったり、賞味期限が近づいてきている食べ物たち。
そういった食べ物が毎年全国で2000万千トンも捨てられています。
それなのに毎日全国で65万人もの人が安全で栄養のある食べ物を1日3食きちんと摂る事ができずに困っています。
フードバンクはそれらの理由で廃棄される食物を日々の生活に欠く方々にお届けする活動です。
■食材の提供
たくさん買いすぎて賞味期限が近い、頂き物だが嗜好にあわずに食べられない食品。
そんなご家庭で余っている缶詰やレトルト食品・乾麺類・乾物などの保存が可能な食品を分けてください。
たった一つでもかまいません。(ただし、賞味期限が残っているものに限ります。)
食べ物を必要としているのに確保できない、難しい方々に皆様からお預かりした食品を私たちがお届けします。
■フードバンクを支えてください
不要になった食材を捨てるには、さらなる費用がかかります。
お金を払ってまでまだ食べられるものを捨てるのは、誰にとっても不本意なことです。
フードバンクは、食品を提供し、食べ物を、そして困っている人を救うことができ、結果的に自分の会社のためにもなる新しい食のリサイクルなのです。
ひとりでも多くの賛同者によって一人でも多くの生活困窮者を救うことができる。
個人の方だけでなく、企業や団体のお力添えがこの活動の要になります。
ご連絡お待ちしております。
フードバンクセカンドハーベスト沖縄 ブログ「フードバンクとは」より抜粋
フードバンクセカンドハーベスト沖縄さんに集まった食料は、代表の奥平さんとボランティアスタッフによって児童養護施設や母子生活支援施設、ホームレス支援団体など、食糧の確保に困っている施設団体に寄付されています。
現在は複数の企業や個人の方の寄付によって成り立っていますが、まだまだ食料が足りない状況です。
フードバンクセカンドハーベスト沖縄さんの理念や活動内容についてお話しを伺い、私たちにできることを考えていきませんか?
また当日、ご家庭で余っている寄付してもいいよーっていう食品があればフードバンクセカンドハーベスト沖縄さんに寄付しませんか。
ただし、下記のようなルールがございますので、各自ご確認下さい。
・賞味期限が最低でも1ヶ月程度残っている食糧(*回収期間などを考慮すること。)
(配達や消費されるまでに要される時間を考えなければならないため。)
・常温で保存が可能な食糧
・未開封の食糧
・アルコールは受け取れません(料理用は可)
・中身に問題が無い食糧(過去にリコールなどが無い食糧)
上記内容をクリアした下記のような食品
・お米やパスタ
・乾麺(インスタントラーメンやそうめんなど)
・乾物(わかめ、こんぶ、切り干し大根、かつおぶしなど)
・インスタント食品
・フリーズドライ食品
・レトルト食品
・缶詰
・缶やビン・ペットボトルなどに入った飲み物
・栄養ドリンク
・お菓子 etc・・・
「フードバンクセカンドハーベスト沖縄の活動を知ろう!」
■日程:6月27日(土)
■時間:14時から16時くらいまで
■場所:沖縄国際大学 9号館 306号室
■参加申込み:neokinokai@@yahoo.co.jpまでご連絡ください。
(@をひとつとってね)
たくさんの方のご参加、お待ちしております。
こんにちは。ネオキの会事務局です。
6月のネオキの会は フードバンクセカンドハーベスト沖縄 代表奥平氏をお迎えして、フードバンクセカンドハーベスト沖縄の活動についてお話しを伺います。

フードバンクセカンドハーベスト沖縄
http://foodbankokinawa.ti-da.net/
フードバンクセカンドハーベストについての詳しい記事
http://allabout.co.jp/health/healthfood/closeup/CU20080404A/
■フードバンク(食料銀行)とは
ちょっとカタチや色が悪い、ラベルがはがれたりしてしまったり、賞味期限が近づいてきている食べ物たち。
そういった食べ物が毎年全国で2000万千トンも捨てられています。
それなのに毎日全国で65万人もの人が安全で栄養のある食べ物を1日3食きちんと摂る事ができずに困っています。
フードバンクはそれらの理由で廃棄される食物を日々の生活に欠く方々にお届けする活動です。
■食材の提供
たくさん買いすぎて賞味期限が近い、頂き物だが嗜好にあわずに食べられない食品。
そんなご家庭で余っている缶詰やレトルト食品・乾麺類・乾物などの保存が可能な食品を分けてください。
たった一つでもかまいません。(ただし、賞味期限が残っているものに限ります。)
食べ物を必要としているのに確保できない、難しい方々に皆様からお預かりした食品を私たちがお届けします。
■フードバンクを支えてください
不要になった食材を捨てるには、さらなる費用がかかります。
お金を払ってまでまだ食べられるものを捨てるのは、誰にとっても不本意なことです。
フードバンクは、食品を提供し、食べ物を、そして困っている人を救うことができ、結果的に自分の会社のためにもなる新しい食のリサイクルなのです。
ひとりでも多くの賛同者によって一人でも多くの生活困窮者を救うことができる。
個人の方だけでなく、企業や団体のお力添えがこの活動の要になります。
ご連絡お待ちしております。
フードバンクセカンドハーベスト沖縄 ブログ「フードバンクとは」より抜粋
フードバンクセカンドハーベスト沖縄さんに集まった食料は、代表の奥平さんとボランティアスタッフによって児童養護施設や母子生活支援施設、ホームレス支援団体など、食糧の確保に困っている施設団体に寄付されています。
現在は複数の企業や個人の方の寄付によって成り立っていますが、まだまだ食料が足りない状況です。
フードバンクセカンドハーベスト沖縄さんの理念や活動内容についてお話しを伺い、私たちにできることを考えていきませんか?
また当日、ご家庭で余っている寄付してもいいよーっていう食品があればフードバンクセカンドハーベスト沖縄さんに寄付しませんか。
ただし、下記のようなルールがございますので、各自ご確認下さい。
・賞味期限が最低でも1ヶ月程度残っている食糧(*回収期間などを考慮すること。)
(配達や消費されるまでに要される時間を考えなければならないため。)
・常温で保存が可能な食糧
・未開封の食糧
・アルコールは受け取れません(料理用は可)
・中身に問題が無い食糧(過去にリコールなどが無い食糧)
上記内容をクリアした下記のような食品
・お米やパスタ
・乾麺(インスタントラーメンやそうめんなど)
・乾物(わかめ、こんぶ、切り干し大根、かつおぶしなど)
・インスタント食品
・フリーズドライ食品
・レトルト食品
・缶詰
・缶やビン・ペットボトルなどに入った飲み物
・栄養ドリンク
・お菓子 etc・・・
「フードバンクセカンドハーベスト沖縄の活動を知ろう!」
■日程:6月27日(土)
■時間:14時から16時くらいまで
■場所:沖縄国際大学 9号館 306号室
■参加申込み:neokinokai@@yahoo.co.jpまでご連絡ください。
(@をひとつとってね)
たくさんの方のご参加、お待ちしております。
2009年05月19日
【報告】雇用崩壊!ちゃーすがうちなー!
ネオキ4月例会「雇用崩壊 ちゃーすが!うちなー
スピーカー:岡部ルナさん(沖縄タイムス学芸部記者)
去年9月から11月にかけて、「格差問題」にテーマを決めて連載をして、その中で派遣労働問題をやったんです。その後、派遣切りの問題が噴出してきたので、「派遣」に絞った連載をしました。どうしてこの取材をすることになったのかというところからお話したいと思います。
■友人の怒り
きっかけは、出産や介護なんかの理由でいったん仕事を辞めた女性が再就職するためのセミナーというのを取材に行ったんですけど、最後の質疑応答のときに手を挙げた女性がいて、それが私の大学時代の同級生だったんです。
「あ、久しぶりだ」と思って見ていたら、彼女の訴えというのが、そのときの講師のアドバイスというのが、「何度もめげないで履歴書を書いて挑戦しなさい」とか「身だしなみをきちんとしなさい」というような、まあ普通のアドバイスだったんですけど、彼女は、「自分はもう新しい服もずっと買っていないし、そんなきれいな格好といわれてもできない。何度も挑戦しなさいと言うけれど、履歴書を買うお金もない。交通費だってただではないし、私もこの会場まで家から汗をかいて歩いてきた。面接会場まで行けもしない。こういった私みたいな状況にある人は、ずっと這い上がれないままでいるしかないんですか」と、すごい怒りを持って、それをぶつけるような質問をしていた。彼女はほんとに、教養もあって、家も安定したお家で、それなりに豊かな経済的背景もあった女性だったんですけど、なぜこんな風になっているのか。200円の履歴書も買えないというような状況にどうして陥ってしまったのかというのが、とても正直、「なんだろう、これは?」と思ったのが一つです。
あと、選挙を前に、女性50人に街頭で話を聞くという企画をやったんですけど、そういうときに、「学校を卒業したばかりの20代前半の子どもが2人いるんだけど、どんなに頑張っても正社員になれない。そんなに正社員になるのは難しいのか」とかいうような声とかを、よく聞いたんです。ああ、そうなんだ、就職ってそんなに難しくなってるのか、正社員ってそんなに簡単になれないのか、そういった疑問みたいなものが積み重なって、これはこの人だけの問題なのか、何か大きな理由があるんじゃないか、と思ったのが始まりです。
沖縄は昔から労働、雇用問題が根深いと言われていて、働いている人の4割が正社員じゃない、非正規雇用という現状があるというところから連載は入っていこうということになって、非正規雇用の一つとして、派遣の取材をするようになりました。
そのころは派遣の問題が結構噴出してきているころで、いざ派遣に行ってみたら条件が違ったとか、ひどい条件で働かされてその後の補償もないとかということで声を挙げる県出身者が出てきていた。名古屋で、実際来てみたら全然条件と違う働き方をさせられたということで派遣会社と派遣先を訴えた沖縄出身の男女7人がいて、その訴えた人の中に当銘さんというユニオンで相談員をされている方がいて、その方から話を聞くことで取材が始まりました。
話を聞いて思ったのが、今でこそ百年に一度の不景気と言われて派遣の問題がワーッと噴出してるんですけど、その仕組みは元々あったものであって、たまたま不景気になったから表に出てきただけなんだなというのを感じるようになりました。
■「季節工」から「派遣」へ
沖縄の状況を考えてみると、昔から派遣というか、「季節(工)」と言われていたんですけれども、これはもうほんとに立派な就職先の一つで、身近な誰もが行くこともあるし、新聞紙上でも、「今年の就職率はよくなった」と言うときに、労働局の人の分析は、“季節(工)がたくさん出たからだね”、というようなコメントが載るぐらい、本当に普通の就職の形だったんですね。だけれども、そこへ派遣法の改正が入ってきたんだと思います。それまでは「派遣」というのはできなかったんですけれども、製造業まで派遣法の幅が広がって、元は正社員でやっていたものを非正規雇用で肩代わりさせるようになってきたという全体的な流れの中で、季節工から派遣に代わってきたというのがあります。
沖縄労働局の統計で言うと、2006年度まで「出稼ぎ=期間工」ということで計算してるんですね。それで、2003年度は5201人いたんですね、出稼ぎの人が。ところが、期間工で勘定していたのが、製造業派遣が解禁された2004年度には1295人に減ってるんですね。で、派遣を含めて計算し直したら、07年度には6744人に増えた。ということは、派遣法が改正されて製造業にも派遣ができるようになってから、4000人、5000人が期間工から派遣になったということではないかと思うんですけど。

ここで、期間工と派遣の違いを説明すると、季節工とか期間従業員、期間工というのは、もちろん正規雇用ではないんですけど、(働かせる先の)企業が直接雇うんですね。派遣というのは、働く人は派遣会社に雇われて、派遣会社から企業に派遣される。もちろん、派遣先の命令で働くんですけれども、雇い主はこの企業ではなく派遣会社なので、働き先と雇い主が違うということが、いろいろな問題を生んでいます。例えば、有名なのがキャノンの偉い人が、派遣切りが取りざたされたときに、“自分たちは派遣切りをしていない。自分たちは派遣会社に、業務を縮小すると言っただけだ”という発言をしたというのがあるんですけれど、つまり企業は責任を持たなくていいような形になっていて、派遣会社に全部責任を押し付けて、自分たちは関係ないというような歪な形になっているのが派遣という働き方。直接に雇用されていないので、働く人が働く場所に不満があって何か言ったとしても、“いや、自分たちは雇ってないから、派遣会社に言いなさい”ということで不満が取り上げられにくいということもあります。派遣会社の方から天引きをされたりという問題もあります。
10年間派遣をやっている人に取材をしたんですけれども、10年もやっていると季節工から派遣になっていく過程というのを身をもって体験していて、やっぱり、直接雇われなくなってからいろんな問題が出てきた、と言うんですね。先ほどあったように、行ってみたら広告と全然違う条件だったり、夫婦一緒で子ども歓迎とあったのに、子どもがインフルエンザや風邪で休んだらクビになってしまったとか、そういったひどい状況が出てきた。それでも、沖縄がずっと派遣労働者を送り続けてきたというのは、特別な事情があって、もちろん仕事がないというのもあるんですけど、沖縄と北海道とあとどこかの地域だけと聞いたんですけども、ハローワークの中とかそばに派遣会社の面接をするブースがあるんですね。あれは、ほんとに県外からすると異様な状況で、なぜ公のものがこういう派遣を斡旋するんだろう、と疑問視する声を聞いた。実際、ハローワークの中で面接したのに被害に遭ったというケースも出ていて、求職者からすれば、ハローワークが関わっているから安心だという部分もあると思うんですけど、ハローワーク側に取材をかけると、“そういったトラブルがあったというのは自分たちは分からないし、実際にあったとしてもそれは説明の行き違いだから話し合いで解決している”、“とくにどの業者も、一業者も制裁とか、出入り禁止にした業者はない”という風に言っていて、現実を把握していないと感じました。
■人間性が奪われる
それまで、派遣の現場がどうかというのはあまり表に出てこなかったんですけれども、やっぱり、聞いてみると、人間性が奪われる働き方だなと思いったんです。「秋葉原事件」があった、その同じ東冨士の工場で働いていたという沖縄の人に話を聞いたんですが、同じ職場の中で正社員がいて、派遣がいて、請負がいてと階層ができてしまっていて、お互いにお互いを見下しあっていて、例えば派遣・請負であればできて当たり前で教えもしない。しかも、1分ごとの作業ノルマもすごくきつい。自分じゃなくても構わない、全然自分の意義が認められない、そんな働き方だったんだな、というのを感じました。
一番衝撃だったのは、寮の話をしてたんですけど、2LDKだか3LDKだかの部屋に3人ぐらいルームシェアみたいな形で、ふすまに南京錠を付けて住んでいて、トイレットペーパーも自分のものだけ確保して持っていって使うみたいな、3人いるけど1人というか孤立しているような状況があったと聞いて、それが1年も2年も続くと人間性が変わるんじゃないかなと思われることもありました。広告で作業内容は「軽作業」と聞いて、行ってみたら2階建てみたいな大きな機械を組み立てさせられたとか、ずっと作業を繰り返すので翌日は腕がパンパンに腫れていたとか、どこが「軽作業」なんだというところもあったり。
10年派遣をやった人の話では、その方は派遣会社だけが悪者だと思っているのではなくて、派遣法という法律を変えた政治があって、それに乗っかった企業があって、そこから利益を吸い取った派遣会社があって、で、労働者が一番ワリを喰うという悪循環があるんだと言っていて、まさにそうだなあと実感させられました。
「派遣切り」ということが年末から噴出したんですけど、「なぜ派遣切りだけが」という話を含むんですが、労働がとても歪んでしまっている一番典型的な例が派遣、だから「派遣切り」が問題だというのもあるんですが、深刻なのは、住まいと職を同時に失うケース。沖縄から行ってる人の場合、沖縄で住んでいたアパートなんかを引き払って来ている人もいて、実家に頼れなければ、ほんとに行くところがなくなってしまう人もいる。社会保障から取り残される人も多いです。厚生労働省のまとめでは、非正規雇用で健康保険・厚生年金が適用されている人は約5割。雇用保険が適用されている人も6割。半分近くが社会保障から外れてしまっている。

“貯金はないのか”という批判もよく聞いたんですけど、蓄えがつくれないからくりがある。管理職ユニオン東海が「派遣切り」ホットラインをやったときに、沖縄県出身者から全体の3割の相談があったそうなんですけど、それを含めて日ごろの県出身者の相談でも、多重債務者は多い。借金を背負っていて、もう沖縄でにっちもさっちもいかなくなって、生活を立て直そうと思って、すべてを引き払って出てきたんだけれども、すべて借金の返済に回っているというような人もいるし、また、派遣会社から寮費とか食費とかいろんなものを天引きされた結果、手元にはほとんど残らないという話も聞きます。悪質な例では、「即日支払いができる」と言って呼んでおいて、その「即日支払い」というのはどこかの金融業者から借金をさせることで「支払い」として、給与支給日にはその借金返済分を吸い上げるということで、まったく手元には残らないというようなものもあったようです。
“そんな悪質な業者を最初から見抜けないのか”というような意見も聞くんですけど、もうすぐにも働きたい、お金がほしいという切羽詰った事情がある人は、そう根掘り葉掘り聞いたら雇ってもらえないんじゃないかとか、すごい弱い立場があって、そこにつけ込んでいる。一方、いろんな業者を回って、きちんと質問をして、それで決めたのに、行ってみたら違ったという例もあって、その人は「やり取りを録音していて、あのときああ言ったでしょ、とやらない限り、見抜くのは無理だ」と言っていました。なので、それが分からなかった方が悪い、というのは私は違うんじゃないかと思っています。
あと、あまりにもひどい状況だと、もういいよ、というか、怒る気力さえなくなってしまう人というのも多くて、それが一番問題なんじゃないかと思います。社会全体の影響というのも見逃せないと思うんですけど、低賃金なので、まず結婚はできない、家庭を持つこともためらう。
実際、10年働いた人というのは未婚の人が多くて、なぜかと聞いてみたら、「安定してないのに、結婚なんてできるわけないでしょ」という人も多かった。となると、いくら少子化対策なんて言っても逆行してしまう部分もあるし、仕事がなくなって例えば生活保護が増えれば財政がパンクするし、年金を払えてない、国保が払えていない人も多いので、社会保障が崩れていく可能性もあります。
とくに、いま派遣切りされた人たちというのは、路上に行っているのではなくて、それでも実家で寝泊りしていると思われるので、休ませてくれる親がいなくなったときにどうなるのか。実家がセーフティーネットになってしまっていて、それがなくなったときにどうなるのかというのは、本当に見えない部分です。そういうことからすると、やはり今までにはないことなのかなと思います。
■視点の置き方
この取材をしていて、視点をどこに置くかというのをいつも考えさせられるんですけど、「騙される方が悪い」とか「派遣は自分が好きでやってるんでしょう」とか「選ばなければいくらでも仕事はあるんだ」というような意見を聞くんですけど、これは本当かな、といつも思って取材をしていました。
派遣労働者に言われたんですけれども、「いま岡部さんが仕事がなくなったらどうなるか、って考えてみたら分かるよ」と。たしかに、34歳で、女性で、とくに資格もなくって、何の仕事があるだろうと思うんですね。
ハローワークに行って求人を見てみても、経験が必要だったり、資格が必要だったり、すごくハードルが高いんですね。どうだろうかと考えると、私でもほんとに、どんな仕事ができるかというのは不安があります。
背景の問題として、教育の格差というのも感じました。家庭の収入で学歴に差がついてしまう。家計が苦しいから奨学金を借りたら、その返済が高額ローンになってしまう。私も奨学金を返しているから分かるんですけれど、月の収入が12万円ぐらいで毎月奨学金を返して、家にもお金を入れてとなると、もうとてもじゃないけど無理、というのがあります。そういうこともあって、貧困が連鎖するという現状も、取材を通して見えました。
一方で、世の中というのはどんどん便利になって、経済性が高まって、どんどん人が要らなくなっています。単純作業というのはほとんど機械が取って代わる。この前驚いたのは、近所のスーパーマーケットで、レジのところでレジを打つ人さえ要らないカウンターがある。もうそうなると、仕事というもの自体はどんどん高い能力が必要になってきて、早くできないといけなくなってきて、単純にできる仕事というのが減ってきている。
他方で、そういった中で人を育てて、能力をつけさせる仕組みがあるか、どこかで誰かが教えてくれるかというと、そこは変わらない。人は誰でも失敗することがあると思うんですけれども、よく分からずに派遣を5~6年続けちゃった、年齢もいっちゃった、もう心機一転がんばってやり直そうといったときに、何も道がないというのは、あまりにも冷たい世の中じゃないかと思います。間違えたらいけないのかなあ、やり直せたら問題ないのになあ、とも思ったりもします。

社会保障の充実とか、貧困の解消というところにも目を向けられたらいいんじゃないかと思います。低賃金だと、たとえば家賃とか子どもの学費とかが響くんですけれども、だとしたら、すごく安く借りられる住宅があって、子どもの費用もかからないようになれば、収入が低くてもやっていけるんじゃないか。こう発想を変えてみて、どうしたら、人が生きていけるのか考えていくということも必要だと思います。
働くとは何か、労働者の権利とは何か、ということは学校でもどこでも習わないので、それを勉強することも必要ではないでしょうか。
《質疑・討論》(一部)
岡部:派遣の場合、細切れ契約をするケースが多い。2ヶ月、3ヶ月で更新したり。継続して雇用していると社会保険への加入義務が生じるから。
A:役所の職員も、いまは臨時を増やしていて、この人たちは1年契約。1年以内だと退職金の手当てとかしなくて済むので。で、1年以内の契約というのは、「物件費」なんですって。それを超えると人件費になる。その1年契約の非常勤職員の給料って、だいたい年130万円。嘱託となると3年契約になって、退職金等々がついて、この人たちが年160万円。いまはもう嘱託も減らしていて、1年以内の契約が主。人は必要なので、1年ごとに更新していくんだけど。定期昇給もないし。仕事があるだけましでしょ、みたいな形で、非正規雇用を増やしている。
B:わたしが県庁などで非常勤をやったときは、任命書みたいなものをもらって、日給は書かれている。期間は半年更新なんですけど、本当は一日単位。「明日から来なくていいよ」と言われたら、それまでという契約。「最大で半年」という。
A:最近は、保育士なんかもそういう契約でやってるという話を聞いた。
岡部:派遣のイメージの変化。私の同級生で派遣に行った人は、授業料を払わないといけないというので、「小金づくり」で行く人が多かった。いまは変わってきていて、家族を養わなければいけない、すぐにもお金がほしいというときに、一家の大黒柱が選ぶような仕事になってきている。
A:前に、1年で260万円稼いで帰ってきた学生がいて、それで学費を払って卒業したという話が広まっていた。そうすると、なんとなく内地に行って稼げばと思うんだけど、もう今は違う。大学を卒業して、仕事がなければ派遣に行くというのが、かなり普通の選択肢になってきている。
岡部:派遣を選ぶときの思想というか、背景が違ってきている。「貧困の連鎖」の部分を取材で感じたが、高校教師の友人の話を聞かせてもらった。いわゆる困難校では、授業中に寝てばかりいる子がいて、なぜかと聞くと、「夜バイトしてる」と。なんでバイトするのって聞くと、「自分がバイトしないと家族が食べていけないから」と。バイト先の店長は「大人を雇うと高いから、お前たちを雇うんだ」と言うんだと。親がきちんと雇われていないひずみが子どもたちに来てるんじゃないか、と高校教師の友人は言っていた。親も子どもに手をかけたいが、働きづめで時間がない。子どもは寂しいから、バイトが終わっても家に帰らず、友だちとしゃべったり、彼氏に必要以上に依存したり。「高校卒業したらこの彼氏と結婚したい」というけれど、彼氏の職業は何というと日雇い、みたいなこともある。で、転勤して進学校に行ってみたら、机の上には勉強道具がいっぱい。前の学校では入試の問題の漢字が読めずに質問が分からない子がいたのに、進学校では東大の問題集。そうなってくると、子どもたちの気持ちも変わってくる、という話があって
、将来何やりたいと聞くと、進学校では「国際社会で働きたい」「先生になりたい」という声が出てくるんだけど、困難校では「分からない」と。「学校でこんな勉強もしたし、こんな資格もとったし、やってみたら」「公務員になってみたら」と言っても、「自分にできるわけないさ、先生」みたいに、最初から諦めている。この子たちが落ち着いて勉強できるような経済的な支援、家庭環境が最初からあれば、どうだったんだろう、と。

岡部:もう一つ、児童自立支援施設。18歳までしかいられない。超えると自立しないといけないんだけど、そこで家庭の支えがないということがものすごく大きくて。進学しても、生活費と学費をやり繰りしてるうちに行き詰まってしまって、結局やめてしまう。専門学校に行っても、お金が続かなくなって、やめてしまう。結局、内地に行って、寮つきの仕事をするという、選択肢がない状況がある。施設にいる子には18歳でぱたっと支援が途絶えてしまって、結局は自分の好きな道を選ぶこともできない、という現状がある。
A:「探せば仕事はある」とか「本人の責任はどうなってるんだ」みたいな議論がある。たとえばいまも、「介護や農業は人手が足りないが、きついから行かないんだ」みたいな議論がある。ここで、本人に「どうにか頑張りなさい」という話が一つあるじゃないですか。それから、頑張ってもしょうがない部分、あるいは頑張りようのない部分というのがあって、しょうがない部分があるからといって、頑張らなくていいということにはならない。ここはいつも頭の中で堂々巡りになってしまう。
クリントンの時代のアメリカで、母子家庭の支援をやめる動きがあった。共和党にやらされた。支援が「福祉依存」を生んでいると批判された。そのとき、福祉を守れという側は、「400万人の子どもが餓死する」と大キャンペーンを張った。でも議会を通ってしまった。で、どうなったかというと、結局、400万人の死者は出なかった。共和党は、福祉を受けていたお母さんたちが、職業訓練を受けることで、仕事を得られるようになると。90年代を通じて、アメリカは失業率もぐんと下がった。去年までは、こういう話だった。アメリカの福祉改革では、結局400万人の死者が出なかったので、批判する人たちの信憑性が失われてしまった。本人の働く意志を福祉が奪っていた、みたいな話が公然と語られるようになっちゃた。で、福祉をするとダメというのは日本でも人気があるじゃないですか、「やる気を削ぐ」と。私は違うと思うんだけど、「派遣村」のときの議論とか見ると、一方で「気の毒だ」というのもあるんだけど、若い人たちではとくに、「甘ったれるな」というのが出ていたじゃないですか。これはどうしたらいいんだろうと思うんですよ。必ず「本人の努力が足りない」という議論が出てきて、本人がどんなに努力してもダメだという状況に批判者が巻き込まれて難儀すれば違うんだろうだけど、なかなかそうならない。下を見つけては叩いて安心する。
岡部:「本人のせいだ」と言っても始まらない、というのがある。責めて何かが変わるなら責めるが、自分を振り返ってみても、10年前の自分は、ものも知らないし、働く意味なんか考えもしないし、未熟だった。でも、職場の中で、ある程度失敗もさせてもらって、育ててもらって何とかやっているというのがある。そういう「育ててもらえる」「教えてもらえる」というのが、たぶんまったくないと思うんですね、派遣に入ったら。だって、すぐ切ればいいんだから、この人を人材として育てようとも思わないし、そういう仕組みもない。そこでどんなに機械の操作がうまくなっても、次の派遣の現場にいけば役立たない。そういう、その人の力になりにくい場にいたというハンディを、どこかで補う世の中の仕組みがないというのは、どうなんだと思う。
たしかに、「何も考えていない、困った求職者っていうのが多い」とハローワークの人から聞くが、だったら、その「困った人たち」がどうやったら「困らない」ような人材になるのかを考えなければ。人材育成という部分は、本当に沖縄は手付かずだと思った。緊急雇用の取材をした。たしかにその場しのぎでいいんだけど、この2ヶ月が終わったらこの人たちはどうするの、というのがある。また、新たな緊急雇用切りになるだけじゃないかと。雑用をやってるので、スキルができるわけじゃない。拘束時間は9時~5時なので、ハローワークが開いている時間は仕事してる。就職活動もできないし、スキルアップもできないで、ただ時間が過ぎて、終わる。それよりは、この人たちが技術を身に付けられるプログラムを役所で考えて2ヶ月間通わせる方が絶対にいいと思ったが、そんなことをやってるところは一つもない。
ある自治体では、緊急雇用なので何か仕事をつくらなければいけない、というので、役所の人がボランティアでやっていた草刈り、これを緊急雇用にしようと。で、4日で終わってしまった。人を育てる対策が必要ではないか。この草刈りをしてたのは、25年間ホテルでお菓子やパンづくりをしてた人。でも、その人の力を生かすことはなかった。話を聞いてみたら、「無料のお菓子教室でもやってもらったら、自分の力も生かすし、自治体のためにもなった。そんな支援があってもよかったね」と言うんですね。で、その人は結局、県外に行って、まったく畑違いの建設業に就いた。それも、支援があったわけでなく、自力で遠くのハローワークまで行って仕事を探して見つけた。職業訓練も、失業保険を貰っている間はいいが、そうでない人が通うのは難しい。収入がないので。メニューにも魅力がない、とも聞く。その辺にもっと力を入れたら、とも思う。

B:わたしも一歩違えば、いま派遣だった。就職活動をせずに大学を卒業。教採や院進を考えて。でも、沖縄に戻ってきて、県庁で非常勤など。ここまでは派遣の人と同じ。でも、県内では大手と中小、どちらに最初に就職するかで大きな差が出る。そこで、「負けてらんない」という気持ちが出てきて、資格を取るなどして、何とか普通の会社に潜り込み、そこで勉強して、職業訓練なども利用して、今の仕事がある。もちろん、環境は大事だと思うが、もう一つ、やる気があるかないかで道が変わってくるというのはある。「やる気がないからダメ」と切り捨てる意見には賛成ではないが、どうしても、「もう少し考えられなかったのかな」と思う部分が強くある。安易に季節(工)に行く人が多い。沖縄の中小零細で働いても給料も低いし、スキルにつながらないとか、悪条件が重なった結果ではあるが。だからといって、安易に季節に走るのはどうなのか。安易に県外に出て、安易に戻ってきて、という風潮がある。周りがどんなに言っても分からない。結局は、本人のやる気というか、目線というかなんだと思うし。
C:若い人はそうだと思うが、私なんかは、リストラに遭って、仕事を失って、どうするかという話。大変な問題。私だって、季節工で行きます、ということになる。
A:大学でも非常勤職員が増えている。同じ仕事をしてても正規と非常勤。で、たとえ正規より優秀でも、非常勤の方は切ってしまう。派遣会社は、入札とかで安く契約をとっても、自分ところの利益を確保しなくちゃいけない。そうすると、昔は交通費を出していても、いまは出さない。おかしな現状が目の前にあるのに、じゃあどうしましょうと。
岡部:やり直そうと意欲を持ったときに、やり直せる道があればいいのだが。
A:沖縄県の教員の17%とかが、臨時。こんな県は他にないそうだ。
岡部:「非正規」の意味が変わってきている。重要な仕事、継続的にやらなくてはいけない仕事に非正規が入ってきている。何年か前に大リストラがあって、人を減らしたが、仕事は減らない。その分の穴埋めを非正規雇用でとなった。それで貧困化が進んでいる部分があるのかと思う。
C:私の会社で3人クビになったが、そのうち1人がまたその会社に雇われた。保険も全部切られて、安い賃金で。わたしは、みんな一斉に給料を下げて、3人クビにするんじゃなくて、みんなで力を合わせてやっていけばよかったと思う。
D:今のスズキ自動車。管理職も給料を下げて。トヨタの6分の1ぐらいしか給料がない。
E:私は少し逆の方向を考えている。30代で、資格もなくて、いまもコールセンター。時給換算で680円ぐらい。やってる仕事は行政と同じ。非常に矛盾を感じる。680円なら、こんな商売なくしちゃった方がいいんじゃないかと思う。もう少し高い給料の仕事を確立して、そういう仕事に就けない人は、例えば生活保護で対応するのが筋ではないか。沖縄で、仕事をつくろうとして、ニッチの下にニッチを掘っていく。そうやってつくり出す仕事というのは、サービス業の上にサービス業を重ねるもので、実際にはほとんど必要のない仕事。要らない仕事をつくって安い時給でみんなを働かせるぐらいなら、そういう仕事はなくして、余る人については生活保護で支えるという設計の仕方ができるのではないか。ITとか観光とか、「沖縄産業大発展」を言う人は多いのだが、どうして「生活保護立県」という人がいないのか。県民の半分が生活保護で食べていく、と胸を張ってやったらいいと思うが。
A:例えば、日本は林業に人が必要。山が荒れているので。沖縄であれば、農業。「所得を保障するから農業をやってください」というのをやる。さきほどからの、働くこと自体はいいことなのか、悪いことなのか、という話と、食っていくことは本人の能力でやらなくてはいけないのか、という問題。本人のやってきたことが、技術的に世の中に追いつけなくなったときに、この人たちは別に怠けているわけじゃないので、この人たちの分は商売にならないかもしれないかもしれないけど続けてもらって、生活の保障はする。でも、やっぱり仕事というのはした方がいいと、私は思う。わたしの経験から言うと、健康で仕事ができるような人間が家にずっといると、人間が腐ってくると感じる。働くこと自体は、基本的にはいいことなんじゃないかと思う。そのことと、生活を支えられるかどうかという能力の話は違っていいはずだ。商売にならない仕事でもやって、生活保障の給料を払うという方がいいと思う。
岡部:そういう風に、人手が足りない分野に誘導して、食べていくだけの賃金を保障するのはいいのかもしれない。大人がちゃんと働いていない姿をみると、子どもの意欲にもかかわってくるという気がする。
E:生活保障、所得保障みたいな考え方は必要だと思う。
B:いま、介護とか農業に行けばいいという話があるが、やはりミスマッチになってくる。やりたい仕事かということが、意欲以前に大きな要素としてある。向き不向きもあるし、ストレスもある。林業とかも、国の事業として、どこの仕事にも行けない人の受け皿としてやるのはありだと思うが。受け入れ側の対応の問題もある。日本の農家もまだ会社的な形で人を雇用するという点で成熟してるかというのもあるし。仕事をする人が農業への認識が低かったり。そのミスマッチを解消しないと難しいなと。
岡部:国の政策で市町村に雇用対策のお金が下りてくる。その使い道をもう少しみんなで考えた方がいいのではないか。前にそういうのが下りてきたときは、失業者でなく、大学生を雇って終わったというのもあった。
F:昔、派遣で働いていた。その経験からすると、派遣が教育を求めてはいけない。なぜかというと、雇う方からすれば、基本的に、成長させて送り出す気はまったくない。県内から内地に行く派遣は、基本的にほとんど製造業。期間雇用から正規雇用になるのは、ほんとにもう、何百人に1人か2人。だから、行くときは、ゴールを決めないと、意味がない。その経験が何も役に立たないとか。それを考えられる手順を与えてあげないと、この問題は解決しない。働く人と雇う側と派遣を斡旋する側の問題が入り乱れている。ここ何年か、製造業派遣が解禁されてから一気にグレーな派遣会社が増えてきた。派遣で行く人は、そういうことを分からないし、気にしない。そこにも問題がある。働く人の甘えもある。派遣はおいしい。儲かる。残業代もきちんと出る。期間満了で終われば、失業手当がもらえる。昔は沖縄から北国に行くと、出稼ぎ手当ももらえた。だから、利用しようと思うと派遣はすごく楽。
派遣を切られて、介護に行かないという人たちは、全部ではないと思うが、介護が給料がよければ働くと思う。製造業とかもっときつい仕事もしているので。派遣にずっといると、ぬるま湯に浸かっているのと一緒。今みたいになると考えていなかったので。それで国に政策を求めるのは、勘違いしてると思う。

A:日本の会社の給料は最初安くて、だんだん高くなる。ずっといるなら正社員の方がいいとなるが、その手前なら派遣の方が高い。なろうと思えば正社員になれたにもかかわらず、派遣を選んで、正社員の責任もなく、気楽な給料のよい立場でいて、それがダメになったからといって文句を言うのは何だ、という批判は確かにある。
F:正社員も、「派遣はいいな、あいつらは」みたいに思っていた人は多い。
で、沖縄が派遣に依存するのは、沖縄の雇用問題がかかわってくる話で、これはちょっとひどいなと思う。内地から帰ってくると殊更に。わざと給料を低くしてるんじゃないかという感じを受ける。儲かっているところは儲かっている。県は内地の企業を誘致しているが、県は法人税が取れればよいので、雇用の内容は問わない。
E:わざと給料を低くしてるんじゃないかと思うのは、コンビニなんて全部627円の最低賃金で県内均一。でも、うちの近所のコンビニはめちゃめちゃ客が来ている。
F:国際通りのコンビニなんてすごく儲かってるはず。基本的にコンビニは年商2億円ないとやっていけない。日商50万円ないと回らない。内地に比べて、人件費で一人当たり時給200円安いといったら、オーナーはものすごく儲かってるはず。この賃金なら、働く価値がないと思う。自分を売ってるわけじゃないですか。自分の時間を。それに見合うのかなと思う。
E:低い賃金相場に、儲かっているところがすごく寄りかかっている。
B:沖縄の中小企業で2回働いたことがある。給料交渉をした。私が要求した給料より向こうは5000円低く言ってきた。資格手当をつけてもらえないかと迫ったら、ダメだった。どれだけ頑張っても認めてもらえないんだなという絶望感みたいなものがあった。どうしても、安く、うまくこき使おうという気持ちが見え見えな部分がある。人は、これだけ貰えるから頑張れるというのが、一つの目安としてあるはず。それが見えない。あと、教育しないくせに即戦力を求め過ぎ。教育してくれない。その中で順応できる人はいいが、順応できない人は苦しい。転職が多いのも沖縄。
F:沖縄は買い手市場。求人を出せば、来てくれる人がいる。
岡部:「いくらでも代わりはいる。もっと悪い条件でも働きたい人はたくさんいる」と。
B:それが沖縄の企業が家族経営からなかなか脱却できない一つの原因だと思う。悪循環。
E:そこに行政なり政治なりが介入できる余地というのはないのか。市場原理に任せるしかないのか。
A:ないでしょうね。唯一、それを何とかしようというのは組合だったが、日本はそれをやめてしまったわけだから。で、圧倒的に市場が強いわけですよ。アメリカなら、もう少し組合はマシ。日本より戦闘的。職能組合。会社と関係なしに職能別に組織されていて、ある会社にボイコットする、ピケットはるなんて普通にする。日本ではそういう組合はほぼ絶滅しているから、総本山のアメリカよりももっと日本が市場原理が労働分野で働く。
岡部:自分で仕事をつくろうというときに、今の沖縄でどういうことができるか。起業する人も多いが、たたむ人も多い。子どもを持つお母さんとか、高齢者とかが自分で仕事をつくる動きに希望を感じるが、こういったものをどう支えるか。
F:県外から戻ってきた人が支えるしかない。
B:でも、内地でデザインでもITでも、ある程度の技術を身につけて持って帰っても、沖縄で需要がなければ価値がなくなってしまう。そういう人が起業する場合が多いが、技術があることと経営のセンスがあることは別物で、それが起業と倒産の高さにつながっている。
F:今はまだパイが少ない。パイを増やせばいいんじゃないか。
A:人口の問題。県外へ出た方がよい。こっちで公務員試験を受け続けてくすぶっているよりは。10年、15年仕事をしに行って、戻ってくれば。
F:ペイがないと戻ってこない。向こうに一度行ってしまうと、こっちで働くのが馬鹿らしいとなってしまうのはある。
G:私の教職志望の知り合いがいまタイに行っている。タイの専門学校で教員をやって帰って来た方が、いろいろ免除されることがあって、採用される確率も高くなるらしい。
B:県外に出て、と言うが、それができない人は。
F:それはしょうがない。自分は定時制高校で、働きながら高校を出ている。やりたいことがあれば、それはできる。自分の目標をちゃんと持つこと。派遣を利用してお金を貯めてとか。
B:県外就職をサポートする事業を起こそうとしている人もいる。
E:沖縄は天然資源はかなり使い切っていて、農業は増やすことはできるだろうけど、そう爆発的には増えない。そうすると、イマジナリーなものを売るしかない。しかも県外に売らないと意味がない。島の中で売り買いしてても富は増えないので。そうすると、観光客を呼んできてお金を落としてもらうか、沖縄でつくったコンテンツを外に売っていくしかないとなる。物はつくる余地がほとんどないので。これが爆発的に伸びてはいない状況、つまりパイがなかなか頭打ちのところで、人口はどんどん伸びていくというのが、復帰後の沖縄経済の基本与件だったはず。その場合どうするかというと、多い人数で少ないパイを分け合って627円で暮らすか、東京から財政移転・所得移転をするかという、方向性は2つしかない。あるいは、その組み合わせか。
A:沖縄自体の市場は小さい。遠隔地だ。物を持ち出すだけでコストがかかってしまうというのは、基本的には厳しい条件ではある。ただ、その中で人が行き来して、わざわざ来ようという分にはプラスになる条件でもある。南風原の絣のかりゆしが県外で5万円とか、南風原のカボチャが9割銀座に直行とか、そういう話をやればいいのだとは思うが。あとは、県外から人材が帰ってきて、売る知恵を出してくれるしかない。泡盛が3年、売れ行きががた減りしている。売る知恵がない。特例で成り立っている。喜んでいるうちに泡盛ブームが終わってしまっている。焼酎みたいな環境になっていれば、安定して売れていたはず。もったいない話。
B:泡盛ブーム、沖縄ブームというのはすべてお膳立ての上で成り立っているもので、バブルみたいなもの。自分たちの力でつくり上げたものではない。ただ、今でもお膳立ての状態はある。魅力的な島だと。沖縄の野菜の人気。でも、そこに気づいているのはやはり内地の人。流通を押さえているのも主に内地の人。地元の人が見えない。
H:前の県知事選で非常に感じたのは、いわゆる革新側が、沖縄県の経済というのを何も具体的な提案として政策に入れ切れなくて、土壇場で俄か作りをしていて、具体性がなかった。なんで基地の話ばかりをしているのかと。基地の周辺を歩いて思うのは、あまりにも無計画な埋め立てが多いのと、雄大な自然の山を切り崩していて、もったいないことしてて、それで観光立県沖縄と言えないよな、と思う。そのうち誰も沖縄に来なくなる。だから、沖縄の未来図が欠けている、見えないという問題。いかにして、海を残し、山を残して、これを生かした産業、観光ができるか。観光ができれば農業がくっついてくるし、いろんなものをつくって売れる。やっぱり屋台骨は、青い海ときれいな空気、豊かな自然があるから沖縄に来るので、これを大事にするような未来図をつくらないと根本から崩れる。私は選挙で変えるしかないと思うが、革新の経済学者はけっこう革新だけで固まっていて、保守の人がいない。県は何をするかというと、自分の支持者の土建屋にいっぱい仕事をやって、何でこんな無駄な工事をするのということになる。そういうのを乗り越えたところで、保守だ革新だでなくて、もう一度沖縄の未来像を描こうよというときに、きっといろんなものが見えてくると思う。
沖縄は海も売れるが、山もすばらしくて売れる。だからやたら山道をつくれば、傷つけることになる。あのキンザー沖の海も埋め立てちゃうんだよ。沖縄を守らないと、沖縄の産業も守れない。公共事業を含めて、もう一度見直さないと。危機感を感じている人は保守の側にもいるはず。
A:学校の勉強がどうにもならないと、日雇いに出てくる。その人たちができる仕事は土木。土木も沖縄では埋め立て。ということは、もう少し勉強ができて、日雇いの土木以外の仕事の展望ができるようにならないと、土木で埋め立てをするしかないという発想にならざるを得ない。海を埋め立てるのは、そういう仕事を供給しないと、仕事に就けないという話なんだろうと思う。
H:公共事業は大いに結構だが、自然を取り戻す公共事業をしたらどうかと前から言っているんだけど。
A:それができないのは、沖縄の小さい土建屋さんは技術がない、と。それをできるようにするには、技術を身につける仕組みをつくらなければいけない。それができればいいのだが。
H:護岸を砂浜に戻すとか、森を削ってたのを埋め戻して植林するとかね、そういうことのために技術が必要なら、県政が各土建屋から1人呼んで研修させるとか、そういう仕組みもつくろうと思えばつくれる。そのためには県政、国を動かすしかない。その決心をいましないといけない。
E:プロジェクトの名前だけ考えたが、「クリーン・グリーン・ニューディール」でどうか(笑)。
F:沖縄の土建は腐っている。潤っているところはすごく潤っている。
C:全部、本土に持っていかれているよ。
B:いまの公共事業の半分は県外で、残りはJVとかで、沖縄の特定の企業のみ。そこも今、結構厳しい。
F:沖縄の観光も魅力がなくなってきている。アジアン・リゾートの方がよほどいい。むしろ農業。海外の野菜をつくってみても面白い。
A:南風原カボチャは高級品。東京ですごく高く売れている。でも、ほかで同じようなことをすればできるはずなのに、ゴーヤー市場は取られちゃうし、マンゴーもだし、あまり本気になっていない。農家は高齢化して、新しいことは県外から来た人がやっている。農業の地位がものすごく低い。本当に産業、雇用を生み出すうえでは、農業は相当数の雇用を生み出せると思うのだが。
F:バイオエタノールをやっている場合ではない。食糧。
B:安定供給が問題。
E:話は飛ぶが、労働運動で切り開く目はないのか。全国的にはユニオンばやりだが。
岡部:1人でも加入できる「うまんちゅユニオン」もあるし、「沖縄なかまユニオン」という若い人たちのユニオンもあって、自分たちの本当に必要としていること、変えてゆきたいことで頑張っている。県内の労組の形も少しずつ変わってきている。なかまユニオンは、特に奨学金問題を中心に活動して、それを通じて世の中の歪を考えているように見えるので、彼女らは張り合いを持っていると思う。「学びの確保」というのが、雇用の根っこにつながっているというのを意識してるので。で、うまんちゅユニオンは、働く人の4割が正社員ではないが、これまでの組合は正社員のもの。そこに1人でも加入できる組合として頑張っている。沖縄では8、9割が4~5人の零細企業と言われているが、聞けば聞くほど、本当に「こんなにひどい働かせ方ってあるのか」というようなことが多くて。こういう雇い方をしてても、それでもみんな黙って働いている。で、この人が辞めたところで、ほかにいくらでも雇える。
先ほどから、労働から産業、全体のビジョンとか人を育てるとかいろんな話があったが、もう考えつくいろんなところから一斉にやらないといけないのかなと思う。
それと、登録型派遣だけは、私は個人的にはなくした方がいいと思っている。仕事がない間は放り出されてしまって何の保障もないという、こんな不安定な働き方というのは、会社の良し悪しではなく、構造的にあってはいけない形かなと思う。直接、働くところに雇用されないのが問題かなと。
B:ただ、登録型派遣は、主婦なんかはうまい利用価値がある。産休、育休のつなぎとか。その辺は意外とマッチしてるかとも思う。どういうものか知ったうえで利用するのはありだろうと思っている。
岡部:それもそうだが、いまこれだけ正社員を減らした分を派遣を含めた非正規で補っている現状があると、どうしてもやはり非人間的な働き方をさせてしまう働き方になりがちなところがあると思う。「それを知ったうえで利用する」というのも、それがかなり難しくなってくるんじゃないかという気がする。
A:派遣を論じるときに必ず出てくる対立。非人間的な働き方だというのに対して、自由に働きたい働く側の意思を尊重する形態だし、なくなったら困るでしょうという、ある意味わざとかみ合わないようにされた議論のような気がしている。実態として、どういう形態でどういう人たちがどう働いて、どう問題になっているのかをやらないと、大きな話で「派遣」」と言っていても見えないように思っていた。
岡部:「多様な働き方」ということで規制緩和があって派遣が出てきたが、現状が「多様な働き方」というにはそぐわないものになっている。今後、ワーク・シェアリングを考える際にもポイントになるだろうが、時間が短いからといって何で待遇がきちんとされないのか、というか、単なる待遇を切り下げてワーキング・プアを増やすだけのワーク・シェアにならないだろうかというのも見ていかないといけないと思う。食べて行けない人を増やすだけだと何の意味もないし。
A:ガチガチの経済学者の意見では、労働市場の流動化が企業活動を活発にさせて、回りまわってそれが雇用を生み出す、と。だから、変な形で雇用を固定させてしまう法律をつくることで、本来伸びるべき企業が伸びないとか、本来の経済活動が停滞することで、雇用が減ってしまって自分の首を絞めてるようなもんだ、というのが、「市場が決める」という立場の主張。
岡部:難しいのは、こうしたらこうなるというのがそう簡単ではないと感じたのが、元派遣社員に取材したとき。トヨタ系列で、トヨタはこの不景気になるまでにもう7年連続で最大の利益を上げているぐらいのすごい勢いだったんですけど、彼の時給は、トヨタが飛ぶ鳥を落とす勢いのこの時期に、下がっていっているんです。企業はすごい利益を上げていても、全然還元されていない。流動化は誰に都合がいいかというと、結局企業に都合がよい。もちろん、派遣会社も利益を吸い上げている。
A:さっきのは私の意見ではなくて(笑)。人間は道具ではなくて、物でもないので、そんなにどんどん流動できない。でも、市場とどう折り合いをつけるのかが分からない。
F:派遣に関してはルールがなかったのが問題。
A:沖縄は、模合特区を申請。違う経済原理で動いているとしたら(笑)。
スピーカー:岡部ルナさん(沖縄タイムス学芸部記者)
去年9月から11月にかけて、「格差問題」にテーマを決めて連載をして、その中で派遣労働問題をやったんです。その後、派遣切りの問題が噴出してきたので、「派遣」に絞った連載をしました。どうしてこの取材をすることになったのかというところからお話したいと思います。
■友人の怒り
きっかけは、出産や介護なんかの理由でいったん仕事を辞めた女性が再就職するためのセミナーというのを取材に行ったんですけど、最後の質疑応答のときに手を挙げた女性がいて、それが私の大学時代の同級生だったんです。
「あ、久しぶりだ」と思って見ていたら、彼女の訴えというのが、そのときの講師のアドバイスというのが、「何度もめげないで履歴書を書いて挑戦しなさい」とか「身だしなみをきちんとしなさい」というような、まあ普通のアドバイスだったんですけど、彼女は、「自分はもう新しい服もずっと買っていないし、そんなきれいな格好といわれてもできない。何度も挑戦しなさいと言うけれど、履歴書を買うお金もない。交通費だってただではないし、私もこの会場まで家から汗をかいて歩いてきた。面接会場まで行けもしない。こういった私みたいな状況にある人は、ずっと這い上がれないままでいるしかないんですか」と、すごい怒りを持って、それをぶつけるような質問をしていた。彼女はほんとに、教養もあって、家も安定したお家で、それなりに豊かな経済的背景もあった女性だったんですけど、なぜこんな風になっているのか。200円の履歴書も買えないというような状況にどうして陥ってしまったのかというのが、とても正直、「なんだろう、これは?」と思ったのが一つです。
あと、選挙を前に、女性50人に街頭で話を聞くという企画をやったんですけど、そういうときに、「学校を卒業したばかりの20代前半の子どもが2人いるんだけど、どんなに頑張っても正社員になれない。そんなに正社員になるのは難しいのか」とかいうような声とかを、よく聞いたんです。ああ、そうなんだ、就職ってそんなに難しくなってるのか、正社員ってそんなに簡単になれないのか、そういった疑問みたいなものが積み重なって、これはこの人だけの問題なのか、何か大きな理由があるんじゃないか、と思ったのが始まりです。
沖縄は昔から労働、雇用問題が根深いと言われていて、働いている人の4割が正社員じゃない、非正規雇用という現状があるというところから連載は入っていこうということになって、非正規雇用の一つとして、派遣の取材をするようになりました。
そのころは派遣の問題が結構噴出してきているころで、いざ派遣に行ってみたら条件が違ったとか、ひどい条件で働かされてその後の補償もないとかということで声を挙げる県出身者が出てきていた。名古屋で、実際来てみたら全然条件と違う働き方をさせられたということで派遣会社と派遣先を訴えた沖縄出身の男女7人がいて、その訴えた人の中に当銘さんというユニオンで相談員をされている方がいて、その方から話を聞くことで取材が始まりました。
話を聞いて思ったのが、今でこそ百年に一度の不景気と言われて派遣の問題がワーッと噴出してるんですけど、その仕組みは元々あったものであって、たまたま不景気になったから表に出てきただけなんだなというのを感じるようになりました。
■「季節工」から「派遣」へ
沖縄の状況を考えてみると、昔から派遣というか、「季節(工)」と言われていたんですけれども、これはもうほんとに立派な就職先の一つで、身近な誰もが行くこともあるし、新聞紙上でも、「今年の就職率はよくなった」と言うときに、労働局の人の分析は、“季節(工)がたくさん出たからだね”、というようなコメントが載るぐらい、本当に普通の就職の形だったんですね。だけれども、そこへ派遣法の改正が入ってきたんだと思います。それまでは「派遣」というのはできなかったんですけれども、製造業まで派遣法の幅が広がって、元は正社員でやっていたものを非正規雇用で肩代わりさせるようになってきたという全体的な流れの中で、季節工から派遣に代わってきたというのがあります。
沖縄労働局の統計で言うと、2006年度まで「出稼ぎ=期間工」ということで計算してるんですね。それで、2003年度は5201人いたんですね、出稼ぎの人が。ところが、期間工で勘定していたのが、製造業派遣が解禁された2004年度には1295人に減ってるんですね。で、派遣を含めて計算し直したら、07年度には6744人に増えた。ということは、派遣法が改正されて製造業にも派遣ができるようになってから、4000人、5000人が期間工から派遣になったということではないかと思うんですけど。

ここで、期間工と派遣の違いを説明すると、季節工とか期間従業員、期間工というのは、もちろん正規雇用ではないんですけど、(働かせる先の)企業が直接雇うんですね。派遣というのは、働く人は派遣会社に雇われて、派遣会社から企業に派遣される。もちろん、派遣先の命令で働くんですけれども、雇い主はこの企業ではなく派遣会社なので、働き先と雇い主が違うということが、いろいろな問題を生んでいます。例えば、有名なのがキャノンの偉い人が、派遣切りが取りざたされたときに、“自分たちは派遣切りをしていない。自分たちは派遣会社に、業務を縮小すると言っただけだ”という発言をしたというのがあるんですけれど、つまり企業は責任を持たなくていいような形になっていて、派遣会社に全部責任を押し付けて、自分たちは関係ないというような歪な形になっているのが派遣という働き方。直接に雇用されていないので、働く人が働く場所に不満があって何か言ったとしても、“いや、自分たちは雇ってないから、派遣会社に言いなさい”ということで不満が取り上げられにくいということもあります。派遣会社の方から天引きをされたりという問題もあります。
10年間派遣をやっている人に取材をしたんですけれども、10年もやっていると季節工から派遣になっていく過程というのを身をもって体験していて、やっぱり、直接雇われなくなってからいろんな問題が出てきた、と言うんですね。先ほどあったように、行ってみたら広告と全然違う条件だったり、夫婦一緒で子ども歓迎とあったのに、子どもがインフルエンザや風邪で休んだらクビになってしまったとか、そういったひどい状況が出てきた。それでも、沖縄がずっと派遣労働者を送り続けてきたというのは、特別な事情があって、もちろん仕事がないというのもあるんですけど、沖縄と北海道とあとどこかの地域だけと聞いたんですけども、ハローワークの中とかそばに派遣会社の面接をするブースがあるんですね。あれは、ほんとに県外からすると異様な状況で、なぜ公のものがこういう派遣を斡旋するんだろう、と疑問視する声を聞いた。実際、ハローワークの中で面接したのに被害に遭ったというケースも出ていて、求職者からすれば、ハローワークが関わっているから安心だという部分もあると思うんですけど、ハローワーク側に取材をかけると、“そういったトラブルがあったというのは自分たちは分からないし、実際にあったとしてもそれは説明の行き違いだから話し合いで解決している”、“とくにどの業者も、一業者も制裁とか、出入り禁止にした業者はない”という風に言っていて、現実を把握していないと感じました。
■人間性が奪われる
それまで、派遣の現場がどうかというのはあまり表に出てこなかったんですけれども、やっぱり、聞いてみると、人間性が奪われる働き方だなと思いったんです。「秋葉原事件」があった、その同じ東冨士の工場で働いていたという沖縄の人に話を聞いたんですが、同じ職場の中で正社員がいて、派遣がいて、請負がいてと階層ができてしまっていて、お互いにお互いを見下しあっていて、例えば派遣・請負であればできて当たり前で教えもしない。しかも、1分ごとの作業ノルマもすごくきつい。自分じゃなくても構わない、全然自分の意義が認められない、そんな働き方だったんだな、というのを感じました。
一番衝撃だったのは、寮の話をしてたんですけど、2LDKだか3LDKだかの部屋に3人ぐらいルームシェアみたいな形で、ふすまに南京錠を付けて住んでいて、トイレットペーパーも自分のものだけ確保して持っていって使うみたいな、3人いるけど1人というか孤立しているような状況があったと聞いて、それが1年も2年も続くと人間性が変わるんじゃないかなと思われることもありました。広告で作業内容は「軽作業」と聞いて、行ってみたら2階建てみたいな大きな機械を組み立てさせられたとか、ずっと作業を繰り返すので翌日は腕がパンパンに腫れていたとか、どこが「軽作業」なんだというところもあったり。
10年派遣をやった人の話では、その方は派遣会社だけが悪者だと思っているのではなくて、派遣法という法律を変えた政治があって、それに乗っかった企業があって、そこから利益を吸い取った派遣会社があって、で、労働者が一番ワリを喰うという悪循環があるんだと言っていて、まさにそうだなあと実感させられました。
「派遣切り」ということが年末から噴出したんですけど、「なぜ派遣切りだけが」という話を含むんですが、労働がとても歪んでしまっている一番典型的な例が派遣、だから「派遣切り」が問題だというのもあるんですが、深刻なのは、住まいと職を同時に失うケース。沖縄から行ってる人の場合、沖縄で住んでいたアパートなんかを引き払って来ている人もいて、実家に頼れなければ、ほんとに行くところがなくなってしまう人もいる。社会保障から取り残される人も多いです。厚生労働省のまとめでは、非正規雇用で健康保険・厚生年金が適用されている人は約5割。雇用保険が適用されている人も6割。半分近くが社会保障から外れてしまっている。

“貯金はないのか”という批判もよく聞いたんですけど、蓄えがつくれないからくりがある。管理職ユニオン東海が「派遣切り」ホットラインをやったときに、沖縄県出身者から全体の3割の相談があったそうなんですけど、それを含めて日ごろの県出身者の相談でも、多重債務者は多い。借金を背負っていて、もう沖縄でにっちもさっちもいかなくなって、生活を立て直そうと思って、すべてを引き払って出てきたんだけれども、すべて借金の返済に回っているというような人もいるし、また、派遣会社から寮費とか食費とかいろんなものを天引きされた結果、手元にはほとんど残らないという話も聞きます。悪質な例では、「即日支払いができる」と言って呼んでおいて、その「即日支払い」というのはどこかの金融業者から借金をさせることで「支払い」として、給与支給日にはその借金返済分を吸い上げるということで、まったく手元には残らないというようなものもあったようです。
“そんな悪質な業者を最初から見抜けないのか”というような意見も聞くんですけど、もうすぐにも働きたい、お金がほしいという切羽詰った事情がある人は、そう根掘り葉掘り聞いたら雇ってもらえないんじゃないかとか、すごい弱い立場があって、そこにつけ込んでいる。一方、いろんな業者を回って、きちんと質問をして、それで決めたのに、行ってみたら違ったという例もあって、その人は「やり取りを録音していて、あのときああ言ったでしょ、とやらない限り、見抜くのは無理だ」と言っていました。なので、それが分からなかった方が悪い、というのは私は違うんじゃないかと思っています。
あと、あまりにもひどい状況だと、もういいよ、というか、怒る気力さえなくなってしまう人というのも多くて、それが一番問題なんじゃないかと思います。社会全体の影響というのも見逃せないと思うんですけど、低賃金なので、まず結婚はできない、家庭を持つこともためらう。
実際、10年働いた人というのは未婚の人が多くて、なぜかと聞いてみたら、「安定してないのに、結婚なんてできるわけないでしょ」という人も多かった。となると、いくら少子化対策なんて言っても逆行してしまう部分もあるし、仕事がなくなって例えば生活保護が増えれば財政がパンクするし、年金を払えてない、国保が払えていない人も多いので、社会保障が崩れていく可能性もあります。
とくに、いま派遣切りされた人たちというのは、路上に行っているのではなくて、それでも実家で寝泊りしていると思われるので、休ませてくれる親がいなくなったときにどうなるのか。実家がセーフティーネットになってしまっていて、それがなくなったときにどうなるのかというのは、本当に見えない部分です。そういうことからすると、やはり今までにはないことなのかなと思います。
■視点の置き方
この取材をしていて、視点をどこに置くかというのをいつも考えさせられるんですけど、「騙される方が悪い」とか「派遣は自分が好きでやってるんでしょう」とか「選ばなければいくらでも仕事はあるんだ」というような意見を聞くんですけど、これは本当かな、といつも思って取材をしていました。
派遣労働者に言われたんですけれども、「いま岡部さんが仕事がなくなったらどうなるか、って考えてみたら分かるよ」と。たしかに、34歳で、女性で、とくに資格もなくって、何の仕事があるだろうと思うんですね。
ハローワークに行って求人を見てみても、経験が必要だったり、資格が必要だったり、すごくハードルが高いんですね。どうだろうかと考えると、私でもほんとに、どんな仕事ができるかというのは不安があります。
背景の問題として、教育の格差というのも感じました。家庭の収入で学歴に差がついてしまう。家計が苦しいから奨学金を借りたら、その返済が高額ローンになってしまう。私も奨学金を返しているから分かるんですけれど、月の収入が12万円ぐらいで毎月奨学金を返して、家にもお金を入れてとなると、もうとてもじゃないけど無理、というのがあります。そういうこともあって、貧困が連鎖するという現状も、取材を通して見えました。
一方で、世の中というのはどんどん便利になって、経済性が高まって、どんどん人が要らなくなっています。単純作業というのはほとんど機械が取って代わる。この前驚いたのは、近所のスーパーマーケットで、レジのところでレジを打つ人さえ要らないカウンターがある。もうそうなると、仕事というもの自体はどんどん高い能力が必要になってきて、早くできないといけなくなってきて、単純にできる仕事というのが減ってきている。
他方で、そういった中で人を育てて、能力をつけさせる仕組みがあるか、どこかで誰かが教えてくれるかというと、そこは変わらない。人は誰でも失敗することがあると思うんですけれども、よく分からずに派遣を5~6年続けちゃった、年齢もいっちゃった、もう心機一転がんばってやり直そうといったときに、何も道がないというのは、あまりにも冷たい世の中じゃないかと思います。間違えたらいけないのかなあ、やり直せたら問題ないのになあ、とも思ったりもします。

社会保障の充実とか、貧困の解消というところにも目を向けられたらいいんじゃないかと思います。低賃金だと、たとえば家賃とか子どもの学費とかが響くんですけれども、だとしたら、すごく安く借りられる住宅があって、子どもの費用もかからないようになれば、収入が低くてもやっていけるんじゃないか。こう発想を変えてみて、どうしたら、人が生きていけるのか考えていくということも必要だと思います。
働くとは何か、労働者の権利とは何か、ということは学校でもどこでも習わないので、それを勉強することも必要ではないでしょうか。
《質疑・討論》(一部)
岡部:派遣の場合、細切れ契約をするケースが多い。2ヶ月、3ヶ月で更新したり。継続して雇用していると社会保険への加入義務が生じるから。
A:役所の職員も、いまは臨時を増やしていて、この人たちは1年契約。1年以内だと退職金の手当てとかしなくて済むので。で、1年以内の契約というのは、「物件費」なんですって。それを超えると人件費になる。その1年契約の非常勤職員の給料って、だいたい年130万円。嘱託となると3年契約になって、退職金等々がついて、この人たちが年160万円。いまはもう嘱託も減らしていて、1年以内の契約が主。人は必要なので、1年ごとに更新していくんだけど。定期昇給もないし。仕事があるだけましでしょ、みたいな形で、非正規雇用を増やしている。
B:わたしが県庁などで非常勤をやったときは、任命書みたいなものをもらって、日給は書かれている。期間は半年更新なんですけど、本当は一日単位。「明日から来なくていいよ」と言われたら、それまでという契約。「最大で半年」という。
A:最近は、保育士なんかもそういう契約でやってるという話を聞いた。
岡部:派遣のイメージの変化。私の同級生で派遣に行った人は、授業料を払わないといけないというので、「小金づくり」で行く人が多かった。いまは変わってきていて、家族を養わなければいけない、すぐにもお金がほしいというときに、一家の大黒柱が選ぶような仕事になってきている。
A:前に、1年で260万円稼いで帰ってきた学生がいて、それで学費を払って卒業したという話が広まっていた。そうすると、なんとなく内地に行って稼げばと思うんだけど、もう今は違う。大学を卒業して、仕事がなければ派遣に行くというのが、かなり普通の選択肢になってきている。
岡部:派遣を選ぶときの思想というか、背景が違ってきている。「貧困の連鎖」の部分を取材で感じたが、高校教師の友人の話を聞かせてもらった。いわゆる困難校では、授業中に寝てばかりいる子がいて、なぜかと聞くと、「夜バイトしてる」と。なんでバイトするのって聞くと、「自分がバイトしないと家族が食べていけないから」と。バイト先の店長は「大人を雇うと高いから、お前たちを雇うんだ」と言うんだと。親がきちんと雇われていないひずみが子どもたちに来てるんじゃないか、と高校教師の友人は言っていた。親も子どもに手をかけたいが、働きづめで時間がない。子どもは寂しいから、バイトが終わっても家に帰らず、友だちとしゃべったり、彼氏に必要以上に依存したり。「高校卒業したらこの彼氏と結婚したい」というけれど、彼氏の職業は何というと日雇い、みたいなこともある。で、転勤して進学校に行ってみたら、机の上には勉強道具がいっぱい。前の学校では入試の問題の漢字が読めずに質問が分からない子がいたのに、進学校では東大の問題集。そうなってくると、子どもたちの気持ちも変わってくる、という話があって
、将来何やりたいと聞くと、進学校では「国際社会で働きたい」「先生になりたい」という声が出てくるんだけど、困難校では「分からない」と。「学校でこんな勉強もしたし、こんな資格もとったし、やってみたら」「公務員になってみたら」と言っても、「自分にできるわけないさ、先生」みたいに、最初から諦めている。この子たちが落ち着いて勉強できるような経済的な支援、家庭環境が最初からあれば、どうだったんだろう、と。

岡部:もう一つ、児童自立支援施設。18歳までしかいられない。超えると自立しないといけないんだけど、そこで家庭の支えがないということがものすごく大きくて。進学しても、生活費と学費をやり繰りしてるうちに行き詰まってしまって、結局やめてしまう。専門学校に行っても、お金が続かなくなって、やめてしまう。結局、内地に行って、寮つきの仕事をするという、選択肢がない状況がある。施設にいる子には18歳でぱたっと支援が途絶えてしまって、結局は自分の好きな道を選ぶこともできない、という現状がある。
A:「探せば仕事はある」とか「本人の責任はどうなってるんだ」みたいな議論がある。たとえばいまも、「介護や農業は人手が足りないが、きついから行かないんだ」みたいな議論がある。ここで、本人に「どうにか頑張りなさい」という話が一つあるじゃないですか。それから、頑張ってもしょうがない部分、あるいは頑張りようのない部分というのがあって、しょうがない部分があるからといって、頑張らなくていいということにはならない。ここはいつも頭の中で堂々巡りになってしまう。
クリントンの時代のアメリカで、母子家庭の支援をやめる動きがあった。共和党にやらされた。支援が「福祉依存」を生んでいると批判された。そのとき、福祉を守れという側は、「400万人の子どもが餓死する」と大キャンペーンを張った。でも議会を通ってしまった。で、どうなったかというと、結局、400万人の死者は出なかった。共和党は、福祉を受けていたお母さんたちが、職業訓練を受けることで、仕事を得られるようになると。90年代を通じて、アメリカは失業率もぐんと下がった。去年までは、こういう話だった。アメリカの福祉改革では、結局400万人の死者が出なかったので、批判する人たちの信憑性が失われてしまった。本人の働く意志を福祉が奪っていた、みたいな話が公然と語られるようになっちゃた。で、福祉をするとダメというのは日本でも人気があるじゃないですか、「やる気を削ぐ」と。私は違うと思うんだけど、「派遣村」のときの議論とか見ると、一方で「気の毒だ」というのもあるんだけど、若い人たちではとくに、「甘ったれるな」というのが出ていたじゃないですか。これはどうしたらいいんだろうと思うんですよ。必ず「本人の努力が足りない」という議論が出てきて、本人がどんなに努力してもダメだという状況に批判者が巻き込まれて難儀すれば違うんだろうだけど、なかなかそうならない。下を見つけては叩いて安心する。
岡部:「本人のせいだ」と言っても始まらない、というのがある。責めて何かが変わるなら責めるが、自分を振り返ってみても、10年前の自分は、ものも知らないし、働く意味なんか考えもしないし、未熟だった。でも、職場の中で、ある程度失敗もさせてもらって、育ててもらって何とかやっているというのがある。そういう「育ててもらえる」「教えてもらえる」というのが、たぶんまったくないと思うんですね、派遣に入ったら。だって、すぐ切ればいいんだから、この人を人材として育てようとも思わないし、そういう仕組みもない。そこでどんなに機械の操作がうまくなっても、次の派遣の現場にいけば役立たない。そういう、その人の力になりにくい場にいたというハンディを、どこかで補う世の中の仕組みがないというのは、どうなんだと思う。
たしかに、「何も考えていない、困った求職者っていうのが多い」とハローワークの人から聞くが、だったら、その「困った人たち」がどうやったら「困らない」ような人材になるのかを考えなければ。人材育成という部分は、本当に沖縄は手付かずだと思った。緊急雇用の取材をした。たしかにその場しのぎでいいんだけど、この2ヶ月が終わったらこの人たちはどうするの、というのがある。また、新たな緊急雇用切りになるだけじゃないかと。雑用をやってるので、スキルができるわけじゃない。拘束時間は9時~5時なので、ハローワークが開いている時間は仕事してる。就職活動もできないし、スキルアップもできないで、ただ時間が過ぎて、終わる。それよりは、この人たちが技術を身に付けられるプログラムを役所で考えて2ヶ月間通わせる方が絶対にいいと思ったが、そんなことをやってるところは一つもない。
ある自治体では、緊急雇用なので何か仕事をつくらなければいけない、というので、役所の人がボランティアでやっていた草刈り、これを緊急雇用にしようと。で、4日で終わってしまった。人を育てる対策が必要ではないか。この草刈りをしてたのは、25年間ホテルでお菓子やパンづくりをしてた人。でも、その人の力を生かすことはなかった。話を聞いてみたら、「無料のお菓子教室でもやってもらったら、自分の力も生かすし、自治体のためにもなった。そんな支援があってもよかったね」と言うんですね。で、その人は結局、県外に行って、まったく畑違いの建設業に就いた。それも、支援があったわけでなく、自力で遠くのハローワークまで行って仕事を探して見つけた。職業訓練も、失業保険を貰っている間はいいが、そうでない人が通うのは難しい。収入がないので。メニューにも魅力がない、とも聞く。その辺にもっと力を入れたら、とも思う。

B:わたしも一歩違えば、いま派遣だった。就職活動をせずに大学を卒業。教採や院進を考えて。でも、沖縄に戻ってきて、県庁で非常勤など。ここまでは派遣の人と同じ。でも、県内では大手と中小、どちらに最初に就職するかで大きな差が出る。そこで、「負けてらんない」という気持ちが出てきて、資格を取るなどして、何とか普通の会社に潜り込み、そこで勉強して、職業訓練なども利用して、今の仕事がある。もちろん、環境は大事だと思うが、もう一つ、やる気があるかないかで道が変わってくるというのはある。「やる気がないからダメ」と切り捨てる意見には賛成ではないが、どうしても、「もう少し考えられなかったのかな」と思う部分が強くある。安易に季節(工)に行く人が多い。沖縄の中小零細で働いても給料も低いし、スキルにつながらないとか、悪条件が重なった結果ではあるが。だからといって、安易に季節に走るのはどうなのか。安易に県外に出て、安易に戻ってきて、という風潮がある。周りがどんなに言っても分からない。結局は、本人のやる気というか、目線というかなんだと思うし。
C:若い人はそうだと思うが、私なんかは、リストラに遭って、仕事を失って、どうするかという話。大変な問題。私だって、季節工で行きます、ということになる。
A:大学でも非常勤職員が増えている。同じ仕事をしてても正規と非常勤。で、たとえ正規より優秀でも、非常勤の方は切ってしまう。派遣会社は、入札とかで安く契約をとっても、自分ところの利益を確保しなくちゃいけない。そうすると、昔は交通費を出していても、いまは出さない。おかしな現状が目の前にあるのに、じゃあどうしましょうと。
岡部:やり直そうと意欲を持ったときに、やり直せる道があればいいのだが。
A:沖縄県の教員の17%とかが、臨時。こんな県は他にないそうだ。
岡部:「非正規」の意味が変わってきている。重要な仕事、継続的にやらなくてはいけない仕事に非正規が入ってきている。何年か前に大リストラがあって、人を減らしたが、仕事は減らない。その分の穴埋めを非正規雇用でとなった。それで貧困化が進んでいる部分があるのかと思う。
C:私の会社で3人クビになったが、そのうち1人がまたその会社に雇われた。保険も全部切られて、安い賃金で。わたしは、みんな一斉に給料を下げて、3人クビにするんじゃなくて、みんなで力を合わせてやっていけばよかったと思う。
D:今のスズキ自動車。管理職も給料を下げて。トヨタの6分の1ぐらいしか給料がない。
E:私は少し逆の方向を考えている。30代で、資格もなくて、いまもコールセンター。時給換算で680円ぐらい。やってる仕事は行政と同じ。非常に矛盾を感じる。680円なら、こんな商売なくしちゃった方がいいんじゃないかと思う。もう少し高い給料の仕事を確立して、そういう仕事に就けない人は、例えば生活保護で対応するのが筋ではないか。沖縄で、仕事をつくろうとして、ニッチの下にニッチを掘っていく。そうやってつくり出す仕事というのは、サービス業の上にサービス業を重ねるもので、実際にはほとんど必要のない仕事。要らない仕事をつくって安い時給でみんなを働かせるぐらいなら、そういう仕事はなくして、余る人については生活保護で支えるという設計の仕方ができるのではないか。ITとか観光とか、「沖縄産業大発展」を言う人は多いのだが、どうして「生活保護立県」という人がいないのか。県民の半分が生活保護で食べていく、と胸を張ってやったらいいと思うが。
A:例えば、日本は林業に人が必要。山が荒れているので。沖縄であれば、農業。「所得を保障するから農業をやってください」というのをやる。さきほどからの、働くこと自体はいいことなのか、悪いことなのか、という話と、食っていくことは本人の能力でやらなくてはいけないのか、という問題。本人のやってきたことが、技術的に世の中に追いつけなくなったときに、この人たちは別に怠けているわけじゃないので、この人たちの分は商売にならないかもしれないかもしれないけど続けてもらって、生活の保障はする。でも、やっぱり仕事というのはした方がいいと、私は思う。わたしの経験から言うと、健康で仕事ができるような人間が家にずっといると、人間が腐ってくると感じる。働くこと自体は、基本的にはいいことなんじゃないかと思う。そのことと、生活を支えられるかどうかという能力の話は違っていいはずだ。商売にならない仕事でもやって、生活保障の給料を払うという方がいいと思う。
岡部:そういう風に、人手が足りない分野に誘導して、食べていくだけの賃金を保障するのはいいのかもしれない。大人がちゃんと働いていない姿をみると、子どもの意欲にもかかわってくるという気がする。
E:生活保障、所得保障みたいな考え方は必要だと思う。
B:いま、介護とか農業に行けばいいという話があるが、やはりミスマッチになってくる。やりたい仕事かということが、意欲以前に大きな要素としてある。向き不向きもあるし、ストレスもある。林業とかも、国の事業として、どこの仕事にも行けない人の受け皿としてやるのはありだと思うが。受け入れ側の対応の問題もある。日本の農家もまだ会社的な形で人を雇用するという点で成熟してるかというのもあるし。仕事をする人が農業への認識が低かったり。そのミスマッチを解消しないと難しいなと。
岡部:国の政策で市町村に雇用対策のお金が下りてくる。その使い道をもう少しみんなで考えた方がいいのではないか。前にそういうのが下りてきたときは、失業者でなく、大学生を雇って終わったというのもあった。
F:昔、派遣で働いていた。その経験からすると、派遣が教育を求めてはいけない。なぜかというと、雇う方からすれば、基本的に、成長させて送り出す気はまったくない。県内から内地に行く派遣は、基本的にほとんど製造業。期間雇用から正規雇用になるのは、ほんとにもう、何百人に1人か2人。だから、行くときは、ゴールを決めないと、意味がない。その経験が何も役に立たないとか。それを考えられる手順を与えてあげないと、この問題は解決しない。働く人と雇う側と派遣を斡旋する側の問題が入り乱れている。ここ何年か、製造業派遣が解禁されてから一気にグレーな派遣会社が増えてきた。派遣で行く人は、そういうことを分からないし、気にしない。そこにも問題がある。働く人の甘えもある。派遣はおいしい。儲かる。残業代もきちんと出る。期間満了で終われば、失業手当がもらえる。昔は沖縄から北国に行くと、出稼ぎ手当ももらえた。だから、利用しようと思うと派遣はすごく楽。
派遣を切られて、介護に行かないという人たちは、全部ではないと思うが、介護が給料がよければ働くと思う。製造業とかもっときつい仕事もしているので。派遣にずっといると、ぬるま湯に浸かっているのと一緒。今みたいになると考えていなかったので。それで国に政策を求めるのは、勘違いしてると思う。

A:日本の会社の給料は最初安くて、だんだん高くなる。ずっといるなら正社員の方がいいとなるが、その手前なら派遣の方が高い。なろうと思えば正社員になれたにもかかわらず、派遣を選んで、正社員の責任もなく、気楽な給料のよい立場でいて、それがダメになったからといって文句を言うのは何だ、という批判は確かにある。
F:正社員も、「派遣はいいな、あいつらは」みたいに思っていた人は多い。
で、沖縄が派遣に依存するのは、沖縄の雇用問題がかかわってくる話で、これはちょっとひどいなと思う。内地から帰ってくると殊更に。わざと給料を低くしてるんじゃないかという感じを受ける。儲かっているところは儲かっている。県は内地の企業を誘致しているが、県は法人税が取れればよいので、雇用の内容は問わない。
E:わざと給料を低くしてるんじゃないかと思うのは、コンビニなんて全部627円の最低賃金で県内均一。でも、うちの近所のコンビニはめちゃめちゃ客が来ている。
F:国際通りのコンビニなんてすごく儲かってるはず。基本的にコンビニは年商2億円ないとやっていけない。日商50万円ないと回らない。内地に比べて、人件費で一人当たり時給200円安いといったら、オーナーはものすごく儲かってるはず。この賃金なら、働く価値がないと思う。自分を売ってるわけじゃないですか。自分の時間を。それに見合うのかなと思う。
E:低い賃金相場に、儲かっているところがすごく寄りかかっている。
B:沖縄の中小企業で2回働いたことがある。給料交渉をした。私が要求した給料より向こうは5000円低く言ってきた。資格手当をつけてもらえないかと迫ったら、ダメだった。どれだけ頑張っても認めてもらえないんだなという絶望感みたいなものがあった。どうしても、安く、うまくこき使おうという気持ちが見え見えな部分がある。人は、これだけ貰えるから頑張れるというのが、一つの目安としてあるはず。それが見えない。あと、教育しないくせに即戦力を求め過ぎ。教育してくれない。その中で順応できる人はいいが、順応できない人は苦しい。転職が多いのも沖縄。
F:沖縄は買い手市場。求人を出せば、来てくれる人がいる。
岡部:「いくらでも代わりはいる。もっと悪い条件でも働きたい人はたくさんいる」と。
B:それが沖縄の企業が家族経営からなかなか脱却できない一つの原因だと思う。悪循環。
E:そこに行政なり政治なりが介入できる余地というのはないのか。市場原理に任せるしかないのか。
A:ないでしょうね。唯一、それを何とかしようというのは組合だったが、日本はそれをやめてしまったわけだから。で、圧倒的に市場が強いわけですよ。アメリカなら、もう少し組合はマシ。日本より戦闘的。職能組合。会社と関係なしに職能別に組織されていて、ある会社にボイコットする、ピケットはるなんて普通にする。日本ではそういう組合はほぼ絶滅しているから、総本山のアメリカよりももっと日本が市場原理が労働分野で働く。
岡部:自分で仕事をつくろうというときに、今の沖縄でどういうことができるか。起業する人も多いが、たたむ人も多い。子どもを持つお母さんとか、高齢者とかが自分で仕事をつくる動きに希望を感じるが、こういったものをどう支えるか。
F:県外から戻ってきた人が支えるしかない。
B:でも、内地でデザインでもITでも、ある程度の技術を身につけて持って帰っても、沖縄で需要がなければ価値がなくなってしまう。そういう人が起業する場合が多いが、技術があることと経営のセンスがあることは別物で、それが起業と倒産の高さにつながっている。
F:今はまだパイが少ない。パイを増やせばいいんじゃないか。
A:人口の問題。県外へ出た方がよい。こっちで公務員試験を受け続けてくすぶっているよりは。10年、15年仕事をしに行って、戻ってくれば。
F:ペイがないと戻ってこない。向こうに一度行ってしまうと、こっちで働くのが馬鹿らしいとなってしまうのはある。
G:私の教職志望の知り合いがいまタイに行っている。タイの専門学校で教員をやって帰って来た方が、いろいろ免除されることがあって、採用される確率も高くなるらしい。
B:県外に出て、と言うが、それができない人は。
F:それはしょうがない。自分は定時制高校で、働きながら高校を出ている。やりたいことがあれば、それはできる。自分の目標をちゃんと持つこと。派遣を利用してお金を貯めてとか。
B:県外就職をサポートする事業を起こそうとしている人もいる。
E:沖縄は天然資源はかなり使い切っていて、農業は増やすことはできるだろうけど、そう爆発的には増えない。そうすると、イマジナリーなものを売るしかない。しかも県外に売らないと意味がない。島の中で売り買いしてても富は増えないので。そうすると、観光客を呼んできてお金を落としてもらうか、沖縄でつくったコンテンツを外に売っていくしかないとなる。物はつくる余地がほとんどないので。これが爆発的に伸びてはいない状況、つまりパイがなかなか頭打ちのところで、人口はどんどん伸びていくというのが、復帰後の沖縄経済の基本与件だったはず。その場合どうするかというと、多い人数で少ないパイを分け合って627円で暮らすか、東京から財政移転・所得移転をするかという、方向性は2つしかない。あるいは、その組み合わせか。
A:沖縄自体の市場は小さい。遠隔地だ。物を持ち出すだけでコストがかかってしまうというのは、基本的には厳しい条件ではある。ただ、その中で人が行き来して、わざわざ来ようという分にはプラスになる条件でもある。南風原の絣のかりゆしが県外で5万円とか、南風原のカボチャが9割銀座に直行とか、そういう話をやればいいのだとは思うが。あとは、県外から人材が帰ってきて、売る知恵を出してくれるしかない。泡盛が3年、売れ行きががた減りしている。売る知恵がない。特例で成り立っている。喜んでいるうちに泡盛ブームが終わってしまっている。焼酎みたいな環境になっていれば、安定して売れていたはず。もったいない話。
B:泡盛ブーム、沖縄ブームというのはすべてお膳立ての上で成り立っているもので、バブルみたいなもの。自分たちの力でつくり上げたものではない。ただ、今でもお膳立ての状態はある。魅力的な島だと。沖縄の野菜の人気。でも、そこに気づいているのはやはり内地の人。流通を押さえているのも主に内地の人。地元の人が見えない。
H:前の県知事選で非常に感じたのは、いわゆる革新側が、沖縄県の経済というのを何も具体的な提案として政策に入れ切れなくて、土壇場で俄か作りをしていて、具体性がなかった。なんで基地の話ばかりをしているのかと。基地の周辺を歩いて思うのは、あまりにも無計画な埋め立てが多いのと、雄大な自然の山を切り崩していて、もったいないことしてて、それで観光立県沖縄と言えないよな、と思う。そのうち誰も沖縄に来なくなる。だから、沖縄の未来図が欠けている、見えないという問題。いかにして、海を残し、山を残して、これを生かした産業、観光ができるか。観光ができれば農業がくっついてくるし、いろんなものをつくって売れる。やっぱり屋台骨は、青い海ときれいな空気、豊かな自然があるから沖縄に来るので、これを大事にするような未来図をつくらないと根本から崩れる。私は選挙で変えるしかないと思うが、革新の経済学者はけっこう革新だけで固まっていて、保守の人がいない。県は何をするかというと、自分の支持者の土建屋にいっぱい仕事をやって、何でこんな無駄な工事をするのということになる。そういうのを乗り越えたところで、保守だ革新だでなくて、もう一度沖縄の未来像を描こうよというときに、きっといろんなものが見えてくると思う。
沖縄は海も売れるが、山もすばらしくて売れる。だからやたら山道をつくれば、傷つけることになる。あのキンザー沖の海も埋め立てちゃうんだよ。沖縄を守らないと、沖縄の産業も守れない。公共事業を含めて、もう一度見直さないと。危機感を感じている人は保守の側にもいるはず。
A:学校の勉強がどうにもならないと、日雇いに出てくる。その人たちができる仕事は土木。土木も沖縄では埋め立て。ということは、もう少し勉強ができて、日雇いの土木以外の仕事の展望ができるようにならないと、土木で埋め立てをするしかないという発想にならざるを得ない。海を埋め立てるのは、そういう仕事を供給しないと、仕事に就けないという話なんだろうと思う。
H:公共事業は大いに結構だが、自然を取り戻す公共事業をしたらどうかと前から言っているんだけど。
A:それができないのは、沖縄の小さい土建屋さんは技術がない、と。それをできるようにするには、技術を身につける仕組みをつくらなければいけない。それができればいいのだが。
H:護岸を砂浜に戻すとか、森を削ってたのを埋め戻して植林するとかね、そういうことのために技術が必要なら、県政が各土建屋から1人呼んで研修させるとか、そういう仕組みもつくろうと思えばつくれる。そのためには県政、国を動かすしかない。その決心をいましないといけない。
E:プロジェクトの名前だけ考えたが、「クリーン・グリーン・ニューディール」でどうか(笑)。
F:沖縄の土建は腐っている。潤っているところはすごく潤っている。
C:全部、本土に持っていかれているよ。
B:いまの公共事業の半分は県外で、残りはJVとかで、沖縄の特定の企業のみ。そこも今、結構厳しい。
F:沖縄の観光も魅力がなくなってきている。アジアン・リゾートの方がよほどいい。むしろ農業。海外の野菜をつくってみても面白い。
A:南風原カボチャは高級品。東京ですごく高く売れている。でも、ほかで同じようなことをすればできるはずなのに、ゴーヤー市場は取られちゃうし、マンゴーもだし、あまり本気になっていない。農家は高齢化して、新しいことは県外から来た人がやっている。農業の地位がものすごく低い。本当に産業、雇用を生み出すうえでは、農業は相当数の雇用を生み出せると思うのだが。
F:バイオエタノールをやっている場合ではない。食糧。
B:安定供給が問題。
E:話は飛ぶが、労働運動で切り開く目はないのか。全国的にはユニオンばやりだが。
岡部:1人でも加入できる「うまんちゅユニオン」もあるし、「沖縄なかまユニオン」という若い人たちのユニオンもあって、自分たちの本当に必要としていること、変えてゆきたいことで頑張っている。県内の労組の形も少しずつ変わってきている。なかまユニオンは、特に奨学金問題を中心に活動して、それを通じて世の中の歪を考えているように見えるので、彼女らは張り合いを持っていると思う。「学びの確保」というのが、雇用の根っこにつながっているというのを意識してるので。で、うまんちゅユニオンは、働く人の4割が正社員ではないが、これまでの組合は正社員のもの。そこに1人でも加入できる組合として頑張っている。沖縄では8、9割が4~5人の零細企業と言われているが、聞けば聞くほど、本当に「こんなにひどい働かせ方ってあるのか」というようなことが多くて。こういう雇い方をしてても、それでもみんな黙って働いている。で、この人が辞めたところで、ほかにいくらでも雇える。
先ほどから、労働から産業、全体のビジョンとか人を育てるとかいろんな話があったが、もう考えつくいろんなところから一斉にやらないといけないのかなと思う。
それと、登録型派遣だけは、私は個人的にはなくした方がいいと思っている。仕事がない間は放り出されてしまって何の保障もないという、こんな不安定な働き方というのは、会社の良し悪しではなく、構造的にあってはいけない形かなと思う。直接、働くところに雇用されないのが問題かなと。
B:ただ、登録型派遣は、主婦なんかはうまい利用価値がある。産休、育休のつなぎとか。その辺は意外とマッチしてるかとも思う。どういうものか知ったうえで利用するのはありだろうと思っている。
岡部:それもそうだが、いまこれだけ正社員を減らした分を派遣を含めた非正規で補っている現状があると、どうしてもやはり非人間的な働き方をさせてしまう働き方になりがちなところがあると思う。「それを知ったうえで利用する」というのも、それがかなり難しくなってくるんじゃないかという気がする。
A:派遣を論じるときに必ず出てくる対立。非人間的な働き方だというのに対して、自由に働きたい働く側の意思を尊重する形態だし、なくなったら困るでしょうという、ある意味わざとかみ合わないようにされた議論のような気がしている。実態として、どういう形態でどういう人たちがどう働いて、どう問題になっているのかをやらないと、大きな話で「派遣」」と言っていても見えないように思っていた。
岡部:「多様な働き方」ということで規制緩和があって派遣が出てきたが、現状が「多様な働き方」というにはそぐわないものになっている。今後、ワーク・シェアリングを考える際にもポイントになるだろうが、時間が短いからといって何で待遇がきちんとされないのか、というか、単なる待遇を切り下げてワーキング・プアを増やすだけのワーク・シェアにならないだろうかというのも見ていかないといけないと思う。食べて行けない人を増やすだけだと何の意味もないし。
A:ガチガチの経済学者の意見では、労働市場の流動化が企業活動を活発にさせて、回りまわってそれが雇用を生み出す、と。だから、変な形で雇用を固定させてしまう法律をつくることで、本来伸びるべき企業が伸びないとか、本来の経済活動が停滞することで、雇用が減ってしまって自分の首を絞めてるようなもんだ、というのが、「市場が決める」という立場の主張。
岡部:難しいのは、こうしたらこうなるというのがそう簡単ではないと感じたのが、元派遣社員に取材したとき。トヨタ系列で、トヨタはこの不景気になるまでにもう7年連続で最大の利益を上げているぐらいのすごい勢いだったんですけど、彼の時給は、トヨタが飛ぶ鳥を落とす勢いのこの時期に、下がっていっているんです。企業はすごい利益を上げていても、全然還元されていない。流動化は誰に都合がいいかというと、結局企業に都合がよい。もちろん、派遣会社も利益を吸い上げている。
A:さっきのは私の意見ではなくて(笑)。人間は道具ではなくて、物でもないので、そんなにどんどん流動できない。でも、市場とどう折り合いをつけるのかが分からない。
F:派遣に関してはルールがなかったのが問題。
A:沖縄は、模合特区を申請。違う経済原理で動いているとしたら(笑)。
2009年03月30日
雇用崩壊 ちゃーすが!うちなー!
こんにちは。ネオキの会です。
先月予定していた「雇用崩壊 ちゃーすがうちなー」は諸々の都合により4月に延期となりました。
ネオキの会メンバー、参加表明頂いた方々にはその旨ご連絡差し上げましたが、行き違いになってしまった方々にはお詫び申し上げます。申し訳ございません。
さて、改めて4月22日(水)19時から「雇用崩壊 ちゃーすがうちなー」の勉強会をおこないます。
(今回は平日の夜に行います)
沖縄タイムスの岡部記者をお招きし、現在の雇用問題についてわかりやすくお話しいただく予定です。
この問題に関心のある方、ぜひご参加くださいませ★
「雇用崩壊 ちゃーすが!うちなー」
米国のリーマン・ショックに端を発した世界経済の危機は、未曾有の規模で日本経済、そして沖縄経済を揺るがしつつあります。各種経済指標が軒並み下を向く中、とりわけ心配なのは、私たちの暮らしに直結する雇用ではないでしょうか。
年末から続く本土での「派遣・期間工切り」のニュースでウチナーンチュの名前に接するたび、胸を痛めている人も多いと思います。新卒の採用内定取り消しの報道もありました。新聞の求人欄、ハローワークでの求人票も目に見えて減ってきています。
もともと失業率が全国一の沖縄では、賃金も全国最低水準、派遣や臨時などの不安定雇用が常態化していたわけですが、ここへ来て、経済情勢の悪化を理由に、あらたな雇用切り捨ての大波にさらされれば、多くの人の生活そのものが成り立たなくなる深刻な事態を迎えかねません。
「働きたくても働けない」
「働いても生活できる給料がもらえない」
そんな状況は、景気が悪化している限り、歯を食いしばって耐え忍ばなければならないものなのでしょうか。
それなら、「いざなぎ景気」を超えたとされる一昨年までの好景気の下でも、沖縄の雇用情勢が一向に改善しなかったのは、なぜなのでしょう。
雇用だけでなく、生活保護や年金、医療保険などのセーフィティー・ネットがことごとく脆弱で、いったん落ちたらはい上がれない「すべり台社会」を、誰もが安心して暮らせる社会に変えてゆく方策はないのでしょうか。
ネオキの会3月例会では、沖縄タイムス紙上での昨年末から2度にわたる連載「壊れた雇用」で、沖縄からの出稼ぎ労働者が直面している「派遣切り」の実態や、悪化する県内の雇用情勢の取材を続けてきた同紙学芸部くらし報道班の岡部ルナ記者をゲストにお呼びして、不景気の最前線で何が起きているのか、本当に必要な対策が取られているのか、働く人/働けない人たちの間でこの危機を乗り越えようとするどんな動きがあるのか、などざっくばらんにお聞きしてみたいと思います。
いま仕事がある人も、仕事がなくなりそうな人も、仕事がなくて困っている人も、先行きへのモヤモヤ感を持ち寄って、あれこれ話し合ってみませんか。
講師:沖縄タイムス学芸部くらし報道班 岡部ルナ記者
日にち:4月22日(水)
時間:19時から21時くらいまで
場所:沖縄国際大学9号館306号室
参加ご希望の方は下記の内容をご記入の上、
neokinokai◆yahoo.co.jp(◆を@にしてね)
までご連絡くださいませ。
□お名前
□ご自身を含めた参加人数
□ネオキの会に入会されているか否か(されていない方は入会希望かどうか)
たくさんの方のご参加、お待ちしております♪
先月予定していた「雇用崩壊 ちゃーすがうちなー」は諸々の都合により4月に延期となりました。
ネオキの会メンバー、参加表明頂いた方々にはその旨ご連絡差し上げましたが、行き違いになってしまった方々にはお詫び申し上げます。申し訳ございません。
さて、改めて4月22日(水)19時から「雇用崩壊 ちゃーすがうちなー」の勉強会をおこないます。
(今回は平日の夜に行います)
沖縄タイムスの岡部記者をお招きし、現在の雇用問題についてわかりやすくお話しいただく予定です。
この問題に関心のある方、ぜひご参加くださいませ★
「雇用崩壊 ちゃーすが!うちなー」
米国のリーマン・ショックに端を発した世界経済の危機は、未曾有の規模で日本経済、そして沖縄経済を揺るがしつつあります。各種経済指標が軒並み下を向く中、とりわけ心配なのは、私たちの暮らしに直結する雇用ではないでしょうか。
年末から続く本土での「派遣・期間工切り」のニュースでウチナーンチュの名前に接するたび、胸を痛めている人も多いと思います。新卒の採用内定取り消しの報道もありました。新聞の求人欄、ハローワークでの求人票も目に見えて減ってきています。
もともと失業率が全国一の沖縄では、賃金も全国最低水準、派遣や臨時などの不安定雇用が常態化していたわけですが、ここへ来て、経済情勢の悪化を理由に、あらたな雇用切り捨ての大波にさらされれば、多くの人の生活そのものが成り立たなくなる深刻な事態を迎えかねません。
「働きたくても働けない」
「働いても生活できる給料がもらえない」
そんな状況は、景気が悪化している限り、歯を食いしばって耐え忍ばなければならないものなのでしょうか。
それなら、「いざなぎ景気」を超えたとされる一昨年までの好景気の下でも、沖縄の雇用情勢が一向に改善しなかったのは、なぜなのでしょう。
雇用だけでなく、生活保護や年金、医療保険などのセーフィティー・ネットがことごとく脆弱で、いったん落ちたらはい上がれない「すべり台社会」を、誰もが安心して暮らせる社会に変えてゆく方策はないのでしょうか。
ネオキの会3月例会では、沖縄タイムス紙上での昨年末から2度にわたる連載「壊れた雇用」で、沖縄からの出稼ぎ労働者が直面している「派遣切り」の実態や、悪化する県内の雇用情勢の取材を続けてきた同紙学芸部くらし報道班の岡部ルナ記者をゲストにお呼びして、不景気の最前線で何が起きているのか、本当に必要な対策が取られているのか、働く人/働けない人たちの間でこの危機を乗り越えようとするどんな動きがあるのか、などざっくばらんにお聞きしてみたいと思います。
いま仕事がある人も、仕事がなくなりそうな人も、仕事がなくて困っている人も、先行きへのモヤモヤ感を持ち寄って、あれこれ話し合ってみませんか。
講師:沖縄タイムス学芸部くらし報道班 岡部ルナ記者
日にち:4月22日(水)
時間:19時から21時くらいまで
場所:沖縄国際大学9号館306号室
参加ご希望の方は下記の内容をご記入の上、
neokinokai◆yahoo.co.jp(◆を@にしてね)
までご連絡くださいませ。
□お名前
□ご自身を含めた参加人数
□ネオキの会に入会されているか否か(されていない方は入会希望かどうか)
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